2013.09.11

辻秀一 第1回 「物語に見え隠れするスポーツの深層心理を紐解いた『スラムダンク勝利学』」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ タッチャン、こちらはスポーツドクターの辻秀一先生です。

 はじめまして。辻です。よろしくお願いします。

立木 立木です。こちらこそよろしく。なかなか迫力のある先生だね。

シマジ おれが集英社インターナショナルにいたころ、『スラムダンク勝利学』という本を出して、売れに売れ大変お世話になった先生です。

 いやいや、こちらこそシマジさんには本当にお世話になりました。

シマジ いまでも版を重ねているロングセラーなんだ。辻先生、今日は『スラムダンク勝利学』を持ってきてくれましたか?

辞めた会社に一冊送ってくれというのも面倒だから、先生にお願いしたんだ。

 はい、持ってきましたよ。どうぞ。

シマジ へえ、この本も42刷か。凄いね。

立木 ちゃんとした本はそれくらいはいくものだ。シマジ先生のご本はどうですか?

シマジ 不幸にして『甘い生活』を除いて初刷で終わるのが多いかな。残念ながら、世の中の人たちはまだおれの"輝ける才能"をわかってくれていないようだ。

立木 まあそのうちにわかってくれるんじゃないか。こんなにおれがシマジの写真を撮りまくり毎週宣伝しているんだからな。

シマジ たしか『スラムダンク勝利学』の初版は1万部だったかな。発売して1週間で重版が決まり、それからまたすぐ重版したうれしい記憶がある。それからずっと売れに売れ、10年以上経ってもこうして売れ続けているんだから大したものだね。

 お陰さまで新たな人生のスタートを切ることができました。

シマジ きっと集英社インターナショナルの金庫も辻先生のお蔭で潤っているはずです。たくさんご馳走になったほうがいいですよ。本が売れると著者と出版社両方が幸せになるものです。