
―『人類資金』は「お金の価値」について問いかける作品だと思いますが、福井さんご自身はお金の価値についてどう考えていますか? また、大金とはいくらくらいでしょうか。
経済について勉強するなかで、誰かが価値を保証しなければ、お金は単なる紙切れにすぎないことがつくづくわかったので、いまは儲けることに対しては、執着しても仕方がないと思っています。もちろん食べていくために稼ぐのは当然ですが。
大金は10万円以上。なくしたときに夜を徹して探すかどうかが基準になります。
―今回の作品を通して、読者にとくに伝えたいことは?
震災以降、いまの社会のままでいいわけがないということは、誰もが痛感していると思います。ならば、いま何が問題であり、その解決のためにどうすればいいかを、この本を読んだひとりひとりが考えていけるように書いたつもりです。ぜひ手にとって、小説を読む醍醐味を味わっていただけたらと思っています。
「フライデー」2013年10月4日号より