北朝鮮ディープスロートが語る 狂気の金正恩 もう何をするか、わからない

張成沢に100発もの銃弾を撃ち込み、火炎放射器で焼却。軍部の操り人形となった男は、韓国・日本も「処刑」するつもりか
2014年は、まず何より〝狂犬〟金正恩に備えることから始めねばならない。まもなく31歳を迎える世界最年少の国家元首は、世界最悪の〝暴君〟でもある。第2次朝鮮戦争の勃発は不可避なのか。
ナンバー2の無惨な最期
「犬よりも劣るクズ人間の張成沢は、党と首領から授かった天空のような信頼と熱い肉親の愛情を裏切り、天も人も共に激怒する反逆行為を犯した……。凶悪なる政治的野心家、陰謀家、万代の逆賊である張成沢を、革命の名において、人民の名において、峻烈に断罪糾弾し、共和国刑法第60条に照らして死刑を判決する!」
12月12日午前、平壌で国家安全保衛部の特別軍事裁判が開かれ、長文の判決が朗々と読み渡された。度重なる拷問で打ちひしがれた手錠姿の張成沢・元朝鮮労働党行政部長は、両側から二人の屈強な保衛官に引っ立てられ、首根っこを掴まれて、裁判長に向かって無理やりお辞儀をさせられた。
その後、刑場に引っ張られた張成沢を、金元弘・国家安全保衛部長が一瞥し、「死刑執行!」と命じた。
すると兵士たちは、近距離から一斉に機関銃を乱射。計100発近くも撃ちまくった。縛られた張成沢の遺体は、すさまじい轟音の中で、たちまちのうちに蜂の巣と化したのだった。
すでに原形をとどめていない遺体に、さらに兵士たちは、火炎放射器を浴びせた。アッと言う間に、肉塊は焼き尽くされてしまった。
つい4日前まで北朝鮮のナンバー2として絶大な権勢を振るっていた67歳の男は、あっけなくこの世を去ったのだった。
こうして、ナンバー2を平然と粛清した金正恩第一書記は12月17日、平壌で金正日総書記の死去2年を弔う中央追悼大会を主催した。ひな壇中央に座った金正恩は、集会が行われた1時間12分の間、終始固い表情を崩さなかった。
金正恩の左隣に座った崔竜海軍総政治局長が、厳かに金正日総書記の偉業を称える弔辞を詠んだ。参列した朝鮮労働党や朝鮮人民軍の幹部たちは一様にこわばった表情で、「張成沢ショック」の大きさを感じさせた。