2014.03.22

[プロ野球]
中日・又吉克樹「開幕1軍濃厚も”課題ばかり”」

アイランドリーグ出身選手たちは今 2014年Vol.1
スポーツコミュニケーションズ

初の実戦登板は散々

 キャンプインから順風満帆できたわけではない。しっかりタメをつくろうと左足を止める動作が二段モーションとの指摘を受け、いきなりフォームの修正を余儀なくされた。シート打撃では左打者の内角を攻めきれず、コーチからはピッチャーズプレートの三塁側を活用し、クロスファイアで投げ込むように指摘を受けた。

 試行錯誤の中、迎えた初の実戦登板。東京ヤクルトとの練習試合(2月19日)では、本人も「こんなに制球が定まらないのは初めて」と振り返るほど散々な結果だった。ボールが先行し、ストライクがなかなか取れない。「試合で投げたい気持ちが先走ってしまった」と心のコントロールもままならず、キャッチャーのサインも見間違えた。カウント球を連打された上、2つの四球を与え、押し出しで1点を献上した。

「ストライクが入らないことにはピッチャーは話にならないぞ」
 マウンドを降りた直後、森繁和ヘッドコーチからベンチで隣に座らされて注意を受けた。「理想は3球で2ストライク1ボールのカウントをつくること」。その足でブルペンに向かい、課題をクリアすべく懸命に投げ込んだ。

 ただ、苦しいピッチングの中でも一筋の光は見えていた。無死一、二塁の場面で川端慎吾をインコースのストレートで詰まらせたシーンだ。昨オフには侍ジャパンにも選出された左バッターの懐を突き、ファーストゴロに仕留めた

「イメージ通りでした。ああいうボールを投げられれば詰まることが分かったのは自信になる」
 テーマに掲げてきた左バッター封じで収穫を得たことで、ひとつステップを踏めた。

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