2014.10.15

マニア歴17年のサイエンスライターが語る、ディープな国道♥愛の世界

『ふしぎな国道』著者インタビュー
佐藤 健太郎 プロフィール
国道マニアなら誰でも存在を知っている「階段国道」

Q.本書を読んでみて改めて思ったのですが、国道の番号の付け方やら選定方法はいい加減ですね。車が通行不能や階段や登山道、アーケードが国道指定されたりして、どうしてこんなことに?

A.道路というのは生き物で、都市の発展に合わせてどんどん姿を変えていきます。あまり細かい規則で縛ると、不都合が生じた時に変更が面倒になってしまいます。ちょっとした経路変更のたびに、いちいち国会で議決が必要となったら、手間がかかって仕方ないですからね。まあそういうゆるさが、政治色の強い道路の建設につながってしまっている面はありますが……。
 しかしそのわりに、国道起終点の規定などはやけに厳格に守られていたりして、こういう変さ加減もウォッチャーとしては面白いところです。

Q.本書の中には道路標識の英字のミススペルを見つけるという話がありましたが、どうやって見つけることができるのでしょうか。一般道でも40㎞~50㎞は出ていますよね。走行中になぜそんなことができるのでしょうか?

間違い探し。なにが間違っているのでしょうか?

A.「ROUTE」のスペルが間違った標識が全国に何枚かあり、僕も2枚見つけました。なぜか、標準とちょっと違ったものを見ると背筋がぞっとするような感覚が走り、それで気付きます。趣味で囲碁をやっているせいか、パターン認識能力が普通より高いのかもしれません。

Q.私は国道初心者なのですが、ドライブに最適なお薦め国道をいくつか紹介していただけないでしょうか?

A.ドライブという観点であれば、北海道なら富良野や美瑛を通る237号、東北なら十和田湖畔や奥入瀬を行く102号が素晴らしい。関東から中部なら、日本国道最高地点の渋峠(標高2172m)や、草津温泉・志賀高原を通過する292号などどうでしょう。関西なら、熊野街道の流れをく

ドライブコースとして〝鉄板〟の、しまなみ国道こと国道317号

む311号が紀伊半島には珍しく走りやすい道で、よいドライブコースです。中国・四国は、瀬戸内海を渡る「しまなみ海道」こと317号が鉄板でしょう。九州のシーサイドラインはどれも素晴らしいですが、長崎~天草~熊本をフェリーと橋でつなぐ324号が楽しいでしょうか。他にもよい道はたくさんありますので、もう一冊書いてもよいくらいです。