2014.10.29

nanapi古川健介【第2回】「将来の夢はサラリーマンでした。起業家は超人ではありません」

オンライン学習サービスschoo WEB-campusとのコラボレーションで世の中に新しい価値を生み出そうと挑戦する「起業家たちの原点」を紐解くインタビュー企画。その第3弾は、株式会社nanapiの代表取締役社長である古川健介さんをお招きしました。

第2回目はschoo WEB-campusを視聴のみなさんの質問も交えて、けんすうさんの起業の原点、そのお人柄や仕事観などに迫ります。

第1回目はこちらからご覧ください。

⇒授業の様子はこちらからご覧いただけます。

みんながやっていたからなんとなく起業した

― 売却という今回の決断として「インターネットで大きなことをしたい」というお話がありましたが、そもそもけんすうさんの起業の原点は何なのでしょうか?

古川 僕の起業の原点は「みんながやってたから何となく」です。

― 何となく走ってきたと(笑)。じゃあ、とりたてて起業したいという感じではなかったのですか?

古川 もともと「社長になりたい」とか「起業したい」という気持ちはゼロだったんですよ。大学入った時に書いた将来の夢みたいなものにも「サラリーマンです」と書いてあるぐらい。

― 意外ですね!

古川 それからリクルートに入社して、周りの起業家の人ともいろいろつながって、みんながけっこう楽しそうにやっていたりするのを知りました。それと、けっこうみんな普通の人なんだということもね。それまでは起業というとソフトバンクの孫さんみたいな超人がやるものだと思ってたんです。なのに普通の人が多かった。いや、むしろ「こいつ大丈夫かな?」と思うような起業家もいました(笑)。それでも起業はできるんです。だって、社長は自分で会社を作れるんですから。たとえどこかがすごく欠けていたとしても、社員のバランス次第で自分の強みを活かして活躍できる。なので、起業は誰にでもできると思いますね。堀江貴文さんも言ってましたよ、「社長だけは誰にでもできる」って。

それで「みんなもやってるし、俺もやってみようかな」という感じでスタートしました。

― では、「インターネットで大きなことをしたい」という思いが起業当初にあったわけではないんですね。

古川 はい。とはいえ僕は、極論すると「インターネットは手段」だと思っています。起業についてもそもそも最初はインターネットじゃないことをやる可能性すらありました。そこにこだわりはなかったんです。

― 最初にミルクカフェを立ち上げた時には起業という感覚はなかったのでしょうか?

古川 好きでやっていたという感じです。だって最初は「同人誌に翻訳を付けて海外向けにアップロードしよう」という、どう考えても違法なことをやろうとしてたぐらいですし(笑)。

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