nanapi古川健介【第3回】インターネットはこれから、もっと日常生活を自動化する

オンライン学習サービスschoo WEB-campusとのコラボレーションで世の中に新しい価値を生み出そうと挑戦する「起業家たちの原点」を紐解くインタビュー企画。その第3弾は、株式会社nanapiの代表取締役社長である古川健介さんをお招きしました。
第3回目はschoo WEB-campusを視聴のみなさんの質問も交えて、さまざまなサービスを生み出してきたけんすうさんが考えるインターネットの今後、けんすうさんが見据える未来のお話です。
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言語を介さないサービスを開発中
― けんすうさんが考えるインターネットの今後についてお話をお聞きしたいなあと。けんすうさんは、かなりユニークで斬新なインターネットサービスやコミュニティをたくさん作られていますよね。最近、考えられているものはあるのでしょうか?
古川 僕は最近「言語がなくなっていく」のではないかと考えているんですよ。というのも、言語があるとマイナスの感情に振れやすいらしいと聞いたことがあります。例えば、これはチームラボの猪子さんが言っていたのですが「ボクサーは試合前にののしり合わないと相手を殴れない」らしいです。つまり、言語に落とし込まないと怒りという感情は長続きしないんです。
― 言語を介さないコミュニケーションですか。
古川 そういうものを作れないかなと。僕は、それはダンスだと思って、「ロシア人の女性が泣いているのをアフリカ人がダンスでなぐさめる」みたいなものができるとすごいと思ったんですが、制作担当者からはそれは違うだろと言われました(笑)。言語でなぐさめるとやっぱり限界があるし、そこから不毛な議論に行ったりしがちですけど、言語を介さなければそこからポジティブな感情が増えていくのではないでしょうか。それで今言語を介さないサービスを開発しています。
― ということは、そろそろリリースされるのでしょうか?
古川 はい。これはすげえいいと思った反面、絶対ウケないだろうなと悩んでいる段階ですね。「言語を介さないサービス」のコンセプトは世界平和だという話をしたら、担当のデザイナーとエンジニアが2人でリリースまで作っちゃったんですね。それで僕はリリースまであんまり中を見なかったんですけど、できあがったものを見て僕自身「これはやばい」と思ったんです……ただ、ちょっと前衛的だなとも思っていて不安です。当たらなかったらこっそり閉鎖します。