2015.05.10
# 雑誌

トヨタはいつ動く!?それとも……
この分野、トヨタはいつ"本気"になる!?

世界ナンバー1のトヨタであっても分野別に見ていくと、本気になって取り組んでいない分野がある。なぜ本気にならないのか?またその分野にいつ、本気になるのか?

EV、PHVはなぜ本気にならない?

'12年12月にiQベースのEVを発表するもグローバル台数はわずか100台。テスラモーターズとの共同開発したRAV4EVも約1900台を販売し、昨年にこの両社の共同プロジェクトは終了

これはもう簡単。トヨタのEVやPHV関係の人に話を聞くと、皆さん上層部の一部の人が興味を持っていない……どころか嫌っているのだという。その人たちは「電気自動車なんかダメだ!」と、さまざま数字や根拠を元に将来性を徹底的に否定するそうな。代わりに燃料電池を強く押してますワな。もちろん電気自動車などiQのような小さいヤツを除き、開発の認可だってしない。この人たちがいる限り、市販に向けての開発は進まないと思っていいだろう。

そういった動きが顕著に出たのがプリウスPHVの価格。初代プリウスやミライは、開発コストを車両価格に乗せていない。されどプリウスPHVの価格設定の際、電気自動車/PHV嫌いの上層部から「損をするな」とプレッシャーをかけられ、買う気にならないくらいの価格になってしまったのだった。

ただすでに高齢のため、御卒業も近い。若い世代はキチンと電気自動車の研究も進めている。そう遠くない将来、トヨタも電気自動車の開発を開始すると思います。 (国沢光宏)

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