「断糖」「糖質制限」の名医が断言!明日からできる 食べ方を変えるだけで「消化力」が高まる 文/西脇俊二(ハタイクリニック院長)

「糖を絶つなんて⁉」と驚く人がいるかもしれません。しかし、人間が糖を摂らなくても生きていけることは、イヌイットたちによって証明されています。彼らは氷雪地帯に暮らしているため、穀類や野菜や果物を食べていません。主食はクマやアザラシの肉だけ。しかしイヌイットたちは、虫歯はおろか、心筋梗塞や糖尿病、がんなどの大病をほとんど発症しなかったのです。

消化力を上げるためには、断糖から始めましょう。断糖を3日も続ければ、体重の低下や心身の小さな不調の改善など、明らかな変化を実感できるはずです。

白湯を飲む人ほど、健康になれる

ここでは「白湯(さゆ)」についてお話しします。白湯とは、先人たちの叡智が詰まった、消化力をぐんと高めてくれる飲み物。利用しない手はありません。

白湯を飲むと内臓は温まって活性化し、消化機能が促進されます。血液の循環もよくなります。内臓温度が1度上がれば、基礎代謝は約10%も上がります。

中には「汗かきなので飲みたくない」という人がいますが、そういう人ほど体の中は冷えているもの。白湯は、体質を問わず、万人に有効な健康法です。

「夏に飲みたくない」という人もいますが、ちょっと待って。そもそも白湯とは、灼熱の国・インドで長らく親しまれてきた習慣です。エアコンが普及し、体が芯から冷え切っていることが多い夏場こそ、白湯が必要とも言えます。

そういえば私が子どもの頃は、祖父母たちが毎食後のお茶碗にお湯を入れて飲んでいる光景を、よく目にしたものです。これも「白湯」の一つの形ですね。

今思えば、この1日3度の白湯の習慣は、非常に理にかなっていたと感じます。

私の場合、1日に5回以上も白湯を飲むことがあります。とにかく「小まめに何度も飲むこと」が理想なので、その飲み方や温度について細かいことは申しません。

「体温より高い温度であること」が、唯一の条件です。

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言わずもがなですが、キンキンに冷えた水を飲むのは、絶対にNG。常温の水も体温より低いため、体を冷やすので避けたいところです。外出先には保温できる水筒を携帯するか、可能であれば職場などのポットをフル活用してください。 

シンプルに、コップにお湯を注ぐだけでよいのですから。

お茶での水分補給、実は「タブー」だった!

白湯に次いで「お茶」について見ていきましょう。健康効果を期待して、常飲している人が多い、お茶。さまざまな効能がうたわれた商品を、次から次へと追いかける人は珍しくありませんが、そこにいくつかのリスクがひそんでいます。

「健康のために、カテキンいっぱいの緑茶をよく飲んでいます!」

年配の方に、こう言われることがあります。その度に私は複雑な気分になってしまいます。確かに、カテキンの効能は素晴らしい。でも、お茶に含まれる「渋み」の成分には、体を冷やして乾燥させる作用があり、過剰な摂取は望ましくありません。特に高齢の人には悪影響が顕著になります。ベネフィット(利益)とリスク(危
険性)を天秤にかけた上で、私はお茶よりも白湯をおすすめしています。

高齢の人に限らず、皆さんに気を付けてほしいことがあります。それは、お茶の
利尿作用についてです。カフェインが含まれているお茶には、すべて利尿作用があ
ります。つまり、水分補給のつもりで飲んでも、余計トイレに行きたくなり、「体
内から水分がどんどん出ていく」という状態になってしまうのです。

そんな状態が進めば、体の中は乾燥、脱水といった方向へまっしぐらに。

「どうしてもやめられない」という人は嗜好品として楽しみましょう。もしくは「カ
フェインフリー」「カフェインレス」「デカフェ」と表示のあるハーブティーなどを
探してみるのもよいかもしれません。

また「のどが渇いた」と感じてからの水分摂取は、実は遅すぎます。目安として
は、尿が黄色い場合は「遅い」ということ。こまめな「白湯習慣」が理想です。

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