2015.08.26

石川道子 第4回
「『人類は完全に戦争を放棄しなくてはならない』というのが、マイトレーヤのメッセージです」

島地 勝彦 プロフィール

シマジ いまヒノとわたしが聞いている「教え」は何人くらいの人が知っているんでしょうか。

石川 全世界で3700万人の人々がこの教えを聞いたことがあるということです。

シマジ 3700万人ですか。まだまだマイナーですね。

石川 そう、75億人のなかではまだまだ少ない。だからわたしたちがこの情報を伝えていく必要があるんです。マイトレーヤのような方が公に現われるということは、宇宙的な出来事であり、途方もないことなので、人類に心の準備が必要なんです。

ヒノ なるほど、少しわかってきました。

シマジ 本当か、ヒノ?

石川 今回のマイトレーヤはキリストのときよりも、その前のブッダのときよりも、さらに強大な存在になって出てこられるということです。ブッダはマイトレーヤの背後にあって、たえず一緒に働いておられます。マイトレーヤが2000年前にキリストとして出てこられたときは、"愛と奉仕"を教えられた。ブッダはそれ以前に、人間が知ろうとする欲求に"智恵"の光をお与えになられた。そして、今度は光と愛とさらに、神の意志の様相を携えてこられたということです。

シマジ なるほど。そういう段階を経て文明が発達してきたんでしょうね。そしていま、その文明が崩壊の危機にあると。

石川 つまり、啓示の連続性に基づいているのです。ですから、各宗教の間で、ブッダのほうが上位だとか、いやキリストこそ最高だなどと争うのが、いかに馬鹿げたことかわかるでしょう? マイトレーヤは「平和と正義と分かち合いがわたしの教えの中心である」といわれます。世界資源の分かち合いこそが人類の問題解決の鍵だと言われます。

世界の3分の2以上の人々が貧困と飢えのなかで苦しんでいるのに、わたしたちは非常に浪費の多い生活をしている。そこにはなんの正義もない。この"正義の欠如"が世界の平和を脅かしているのです。

分かち合いとはなにか。人間はその本当の意味を知らない、とマイトレーヤはいわれます。「分かち合いは実に聖なることである。分かち合うとき、あなたは兄弟の裡にある神を認める」といわれます。分かち合うとき、そこには信頼が生まれるんです。お互いを人類兄弟姉妹としてみることが出来るようになったとき、国家間にも信頼が生まれ、戦争は必要なくなるのです。

日本の国会でも、安全保障基本法案だとか、集団的自衛権がどうのこうのとやっていますけど、ああいう議論が必要になってくるのは、結局、国家間に信頼がないからなのです。

ヒノ たしかに、いつだって北朝鮮や中国が脅威だといっていますよね。