2015.09.12
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170万人調査で判明、誕生月で「なりやすい病気」が分かる

2月生まれは肺がん、9月生まれは喘息に注意
週刊現代 プロフィール

一番、健康な人が多いのは?

ただ、なりやすい病気ばかりでなく、「なりにくい病気」も多いのが10月生まれ。不整脈の原因となる「心房細動」や「冠状動脈硬化症」、心臓が充分な血液を送り出せなくなって起こる「鬱血性心不全」など、とくに心疾患のリスクが低かった。

11月も、10月と同じくらいリスクの高い誕生月で、「ADHD(注意欠陥多動性障害)」や、「急性扁桃炎」「非感染性の腸炎」、さらに「下痢」になりやすい。

一方で、血管に閉塞ができたり、狭くなったりして血流が滞る「慢性心筋虚血」や、心臓の血液の流れを調整する弁の障害「僧帽弁疾患」といった心疾患のリスクは低い。また、12月生まれについても心疾患のリスクは総じて低いという結果が出た。

心臓系の病気は直接命に関わるだけに、10~12月生まれの人にとっては、そのリスクが低いのはありがたいところ。では逆に、心疾患のリスクが高い誕生月はというと、春先に集中していた。

 

最も悩ましいのが3月生まれ。「心房細動」「冠状動脈硬化症」「鬱血性心不全」「僧帽弁疾患」。これらの重病で最高のリスクなのが3月生まれなのである。心疾患以外に、「前立腺がん」でも1位というから、3月生まれの男性は要注意だ。

4月も「狭心症」や「急性の心臓病(心臓発作)」「慢性心筋虚血」など、心臓のリスクが高い誕生月だ。ボーランド氏が解説する。

「太陽の光を浴びないと、人間はビタミンD不足になります。胎内にいる時に母体にビタミンDが欠けていると、血中の鉄分濃度が低くなり、胎児に栄養が行きわたりません。

3~4月生まれの人は、日照時間が短い季節に母親のお腹の中にいたことで、心臓や心血管系の病気にかかりやすい体になったと考えられます」

それでは総合的に見て、いちばん病気になるリスクの低い誕生月はいつなのか。

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