
ロールプレイで学ぶ、男女問わず「モテる」会話術
(六本木のとあるスナックにて)
二村 ちょっと漠然とした質問なんですけど、Tさんの生きる動機みたいなものって、何だと思いますか?
記者T うーん、今はよくわからないんですけど……なにか使命みたいなものがあるんじゃないかな、と思っています。
二村 たまたま自分の使命と出会って、結果的に世の中のためになることをしちゃうっていうのは、素晴らしいことだと思うよ。でも、生きるためにはなんか目的がなきゃいけないと思ってその言葉を言っているなら、そんなふうに決めつけなくてもいい。多くの自己啓発っていうのは、その「理由」を外部から覚せい剤みたいに注入するものだけど、それはやっぱり無理があるよね。
記者T ああ……わかります。
川崎 二村さん、先日「目標は長生き」って言ってましたよね(笑)。
二村 そうなんです。僕は生き急ぐことなく、なるべくダラダラ長く生きていきたいなと思っているんです。
記者T へえ! 意外ですね。
二村 僕のことを、太くて短い人生を送る人だと思ってました?
記者T はい。
二村 僕ね、人生の後半は映画を観たり、本を読んだり、おねえちゃんのお尻を鑑賞したりしながら、なるべく仕事をせずに100歳くらいまで、ある程度は元気に生きていたいんです。
記者T なんだか、お会いする前と後で、印象がまったく変わりました。長生きしたい、なんて思わないんだろうなって。AV監督って、全然自分とは違う世界に生きている人だと思っていたんですけど、そんなことないんですね。
二村 微妙に失礼だな(笑)。こうして仕事と関係なくいろんな人と会うのも、おもしろいでしょう? まったく違うこともあれば、共通してることもある。

記者T おもしろいです。きっと、女の人もそうなんだろうな。
川崎 そうなんですよ。とびきりの美人じゃなかったとしても、話していて楽しい女の人、たくさんいるはずです。Tさん、会話が苦手だと言っていましたよね。それだとチャンスを逃してしまうから、ちょっと、話す練習してみましょうか。
記者T えっ?
川崎 私がデート相手という設定で、ロールプレイやってみましょう。
二村 お、でましたロールプレイ。川崎さんが本領を発揮してきたぞ(笑)。
記者T こ、心の準備が……。