2015.11.05
# 雑誌

巨人新監督・高橋由伸の憂鬱〜イヤイヤ引き受けざるを得なかった全経緯

野球賭博汚染、スキャンダルはまだまだ出てくる
週刊現代 プロフィール

「当初は江川卓や川相昌弘ヘッドコーチといった名前が出ていました。

でも江川はやはり入団時のダーティなイメージが消えない。賭博問題が明るみに出た今、江川を監督にすればかなりの批判が出ることは目に見えています。実際、江川本人も『自分が監督になることはないだろう。もし自分が監督になればバッシングが大きすぎる』と過去に漏らしています。

では川相はどうか。今季、原監督が病気の際に臨時の指揮を執り4勝1敗の成績を残したことでその手腕が評価されましたが、いかんせん監督としては『華』がない。川相では集客が見込めないというのが、上の判断です。結局、クリーンかつ客が呼べる人材となると、高橋しかいないわけですよ」(巨人担当記者)

 

「ジャイアンツ愛」はあるか

監督を高橋に絞ると同時に、球団は彼が断れないよう外堀を埋めた。

「巨人内部から意図的に各メディアに情報を流して報道させることで、『新監督は高橋で決まり』という雰囲気を作りました。

長嶋茂雄終身名誉監督の発言もそうです。これまでは『松井だ、江川だ』と言っていた長嶋さんが、球団が由伸に監督要請をした直後に、『次は高橋由伸君しかいない』と言い出した。これはあまりに不自然ですよ。用意周到すぎます。

シーズン終了後には、原監督が高橋を食事に誘い『俺がついているから、(監督を)やってくれ』と説得したとも聞いています。

高橋は会見で初めて監督就任の話を聞いたと答えていましたけど、松井より先か後かという問題は別にして、非公式にはずいぶん前から打診されていた。その証拠にレギュラーシーズン終盤のヤクルト戦で親しい知り合いを数多く球場に呼んでいたんです。内心では選手として最後になるかもしれないから、その姿を見てもらおうとしていたのでしょう」(スポーツ紙デスク)

白石興二郎オーナーは「後任監督に求めるものは、原野球を継承してくれること」を条件の一つに出している。それはつまり、原監督が常に口にしてきた「巨人愛」、「ジャイアンツ至上主義」だ。

しかし、高橋には原監督ほどの巨人愛はない。そもそも慶応大学時代の高橋は巨人に行くつもりはなかった。神宮のスターでもあった高橋は、セ・リーグならヤクルト、パ・リーグなら西武に行きたいと公言していた。ところが、ドラフト直前になって巨人を逆指名。入団会見では一度も笑顔を見せなかった。

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