川崎 まず、この人いいなという人を見つけますよね。すると、話しているうちに類似性を見つけるんです。好きな食べ物が一緒とか、どちらも旅行に行くのが好きとか、簡単なことでいい。共通項を見つけて仲良くなるのがステップ1。そして、次に一緒に楽しい体験をする。ディズニーランドに行ったり、おいしいレストランに行ったり、時間や体験を共有して更に仲よくなるのがステップ2。その次に来るのが、自己開示。このステップ3の自己開示が、結婚に向けて二人の仲をぎゅっと深める大事なところなんです。

広告A 自己開示……。
川崎 「じつは僕、こういう過去があって」「じつは私、こういう部分があって」とお互いを見せ合う。特に女性は、「私にだけ話してくれた。」は愛情の証と受け取ります。勇気を持って開示し合う事がお互いを「かけがえのない人」に昇格させます。
広告A でも付き合ってる人が「おれ、親父が子どもの頃に出て行って」みたいな話してきたら、引きませんか?
川崎 いきなり言うのはダメですよ。そういう人、婚活サイトや出会い系サイトとかにもいるみたいですけど。
二村 それは、なにか下心があるんだよね。いきなり自分の強烈な体験を告げることで衝撃を与えて、相手をコントロールしようとしてる。
川崎 そうなんですよ。それで「え! 私もそうなの」と共感しちゃう子とか、「それは大変でしたね……」と同情しちゃう子が釣れたことがあって、成功体験から繰り返しやってるんだと思うんですけどね。でも、ほとんどの女性たちには「この人の距離感おかしくない?」と警戒されますよ。あくまでも関係構築ができて仲が深まってから、の話です。相手が、世界で自分だけに「誰にも言えなかった事」を話してくれたらうれしいものですよ。
二村 逆にそこで、あなたの過去に引くような女の人なら、言わずに結婚してもうまくいかないよ。
広告A たしかにそうですね。そうか、言わないとダメなのか。
川崎 結婚できた男の人は、無意識にでもこの3ステップをちゃんと踏んでる事が多く、女性に「私にはこの男性しかいない!この人には私しかいない!」という情動にちゃんと火を付けられるんです。
広告A みんな、そんなに戦略的にやってるんですか? そんなに結婚するのって難しいんでしょうか。
二村 いや、難しいことなんだと思いますよ。
広告A 会社にも結婚してる人がたくさんいますけど、そんなに考えてるようには見えないなあ……。
川崎 それ、けっこう早めに結婚した人たちじゃないですか。
広告A あ、そう言われてみれば。
川崎 30歳ぐらいまでは、流れや勢いで結婚できる確率が高いんです。できちゃった婚も多いですし。