自動運転の開発競争はグーグルが独走中~メーカー別・公道テストの最新データからわかった

2020年頃の実用化を目指して、世界的に開発が加速する自動運転車。その開発競争で今、世界のどの企業がリードし、どこが遅れているのか。その指標となるデータが、米カリフォルニア州の政府当局から発表された。
●"These charts show who's lapping whom in the race to perfect the driverless car" The Washington Post, January 15
上の記事によれば、カリフォルニア州の車両局は自動運転技術を開発中の複数企業に対し、走行テストの実施状況などに関する諸データの提出を求めた。対象となるのは、過去14ヵ月間にカリフォルニア州の公道で実施された自動運転車の走行テストだ。
データを提出したのは、グーグル、ダイムラー(メルセデス・ベンツ)、フォルクスワーゲン、日産、ボッシュ、デルフィ、そしてテスラ・モーターズなど。
もちろん各社はカリフォルニア州以外でも走行テストを実施しているはずだが、自動運転の公道テストを行う上で最も環境が整備されているのは同州だ。したがって今回のデータは、やはり各社の開発・テスト状況をかなりの程度まで正確に反映していると見ていいだろう。
トップとそれ以外との差は縮まっていない
提出されたデータを見ると、まず自動運転の走行テストの総距離では、グーグルが圧倒的に他を引き離している。
もちろん、本格的な自動運転の開発を始めたのはグーグルが最初だから、同社がトップに位置することは当然だろう。だが、ここ数年は、日本やドイツをはじめ世界中のメーカーも自動運転に参入し、アピールしてきた。それを考え併せると、今に至ってもなお、これだけの開きがあるのはやや驚きである。
