2016.03.30

免疫学の権威が明かす長寿の秘訣!「ストレスフリーな“不良生活”が一番です」

第12回ゲスト:奥村康さん(前編)
島地 勝彦 プロフィール

キリギリスのように「自由気まま」が健康の秘訣

日野 それはやはり、健康的な生活をしているほうが……。

島地 ほんとにお前はつまらんヤツだな。この場合、酒や煙草をどうするか、人間ドッグに入るかどうかは関係なく、「自由気まま」が大きなポイントだと思うね。吸いたいものを吸い、食べたいものを食べ、ストレスフリーに生きているほうが間違いなく健康的でしょう。

奥村 さすが、島地さん。おっしゃる通りです。15年後、真面目に規則正しい生活を送ったグループは、自殺者を含め、たしか17人が亡くなっていました。対して、自由気ままなグループからは、ほとんど死亡者が出ず、真面目グループとかなりの差が出たそうです。

島地 やっぱりそうだ! 以前、会食させていただいたとき、先生から「自殺者には愛煙家が少ない」という話をうかがいましたが、確かに、一週間に100本の葉巻を吸っていたチャーチルは、90歳と1ヵ月の生涯をまっとうしたし、葉巻愛好家として有名な吉田茂も89歳まで生き、大往生でした。

奥村 120歳まで生きた泉重千代さんも愛煙家だったし、公式記録上の長寿世界一のフランス人女性、ジャンヌ・カルマンさん(享年122歳)は、117歳まで煙草を吸い続けたそうです。ニコチンには免疫力を高める働きがあるようですね。そもそも、よくいわれるタバコと肺がんの因果関係など、科学的には証明されていません。

島地 いや~、先生とお話すると、毎回ほんとに元気づけられて、葉巻がよりうまくなります。

日野 世間の常識はそう教えてくれませんけど……。

島地 常識なんてものは物事の一面に過ぎないのであって、それが真実とは限らない。別の角度から見れば、まったく逆の常識もあるのだよ。人間の脳細胞はハタチくらいをピークに減り続けることは、お前も知ってるよな。

日野 はい、それくらいは。

島地 ということは、70年以上生きているオレや奥村先生とお前を比べた場合、残っている脳細胞の数はお前のほうが断然多い、となる。じゃあ奥村先生とお前では、どっちのほうが博識で頭の回転が早い?

日野 それは寸分寸毫の疑いもなく奥村先生です。

島地 じゃあ女を口説くとき、おれとお前では、どっちが気の利いたセリフをいえる?

日野 グッ、それに関しても、悔しいですが、島地さんにはかないません。あれ? じゃあ脳細胞の多さより、もっと大事なものがあるということですか。