2016.08.04

“無意識”なトップアスリートはなぜ、大活躍できるのか? 「ゾーンに入る」その正体

集中力を高めるコツとは
為末 大 プロフィール

また、割り箸をくわえると、おもしろさが増すのと同じように、顔の表情を消すことで冷静さを取り戻し、周囲を気にせず、レース展開や戦略を考えることができました。

集中は外から破られるので、外からアクセスをしにくくしておくことが僕にとっては大事なことでした。

また、ルーティン化も、集中力を高めるためには有効です。

ラグビー日本代表の五郎丸歩選手が、キック前にルーティンのポーズをとることは広く知られていますが、行動をパターン化、儀式化すると、雑念や邪念、マイナス思考を追い払い、次の動作に集中することができます。

集中を阻害する要因をなくし、今、この瞬間だけに集中する。

そうすれば行為によどみがなくなって、本来持っていた力が発揮されます。

為末大(ためすえ・だい)
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。2001年エドモントン世界選手権および2005年ヘルシンキ世界選手権において、男子400メートルハードルで銅メダル。シドニー、アテネ、北京と3度のオリンピックに出場。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2016年7月現在)。2012年、25年間の現役から引退。現在は、自身が経営する株式会社侍のほか、一般社団法人アスリートソサエティ、株式会社 Xiborgなどを通じて、スポーツと社会、教育、研究に関する活動を幅広く行っている。著書に、『走りながら考える』(ダイヤモンド社)、『諦める力』 『逃げる自由』(プレジデント社)など多数ある。

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