偏差値78のAV男優が語る「セックス幸福論」~ブサメンがモテ男になるための「5段階」とは?
森林原人×二村ヒトシ【第1回】
「好きな人ができました」――。そこにあるのは愛でしょうか、それとも欲望でしょうか?
超売れっ子AV男優・森林原人さん初の著作『セックス幸福論』が刊行された。職業柄、これまでに8000人と10000回以上セックスをしてきた彼は、その“行為”にいったい何を見出したのか。
現代ビジネスの人気連載「女社長とAV監督のスナック人生相談」を書籍化した『モテと非モテの境界線』(川崎貴子・共著)の著者で現役AV監督の二村ヒトシさんとともに、セックスの「価値」と「かけがえのなさ」について語り合う。(構成/布川剛、撮影/村田克己)
神童はなぜAV男優に「墜ちた」のか
二村: このたびは出版おめでとうございます。現代ビジネスには初登場ということで、まずは森林原人君を紹介します。
森林君は37歳で、いまやAV男優界の重鎮のお一人です。出演作品はなんと1万本。褥(しとね)をともにした相手は実に8000人。今回お出しになった『偏差値78のAV男優が考える セックス幸福論』(講談社文庫)というタイトルにもあるとおり、少年時代は偏差値78の神童でした。
森林君は中学受験で麻布、栄光、ラ・サール、筑駒に合格して、筑駒に進んでいます。それなのになぜAV男優に「墜ちて」しまったのか。これはよく訊かれるでしょう?
森林: メディアの方と話すときも、一般の方と話すときも必ずと言っていいほどその質問を受けます。
二村: エロ本などのインタビューでは「どうやって男優になったのか」「どういうルートで監督になったのか」とは訊かれても、「なぜ」を訊かれることはまずありません。けれど一般のメディアで、しかも森林君が高学歴だということが前提の記事だと「なぜ」を必ず訊かれる。僕も訊かれることが多いです。
でも我々の答えは、すごくシンプルです。「セックスが好きだったから」。「セックスをして生きていきたかったから」。そうとしか答えようがないですよね。
森林: それが一番の理由です。ところが、「お金に困っていたんでしょう?」とか「騙されたんでしょう?」と、なぜか不幸に結びつけられてしまう。
僕は思春期の頃、自分の外見にコンプレックスがあって、鏡を見るのが嫌でした。それから、中学に入ったあとは落ちこぼれてしまって、そのこともコンプレックスでした。でも、とりたてて大きな不幸は僕の人生にはないんです。