2017.02.04
# ライフ

夫への罪悪感は一切なし!「ダブル不倫」に積極的な人妻が急増中

家庭円満の秘訣は妻の不倫だった
亀山 早苗 プロフィール

夫への罪悪感は一切なし

セックスレスの状態が長く続いているという素地があって、たまたま気の合う異性と知り合い、体も心も相性がよくて恋愛に発展していくケースは非常に多い。

「夫のことは同居人として嫌いじゃないし、子どもの父親としても敬意をもっていますよ。だけどすでに恋愛相手ではない。夫にとっても同じでしょうね。別に積極的に恋愛したいと思っていたわけじゃないけど、今の彼と出会ったとき、私の中で眠っていた恋愛感情が目覚めちゃったんですよ」

そう話してくれたのは、4年間、不倫を続けているユミコさん(42歳)だ。25歳で結婚、16歳と13歳、ふたりの息子がいる。つきあっているのは独身時代の元カレ。子連れで関西の実家に遊びに行ったとき偶然再会したのだという。

「今はふたりとも東京にいることがわかって、連絡先を交換したんです。それで会うようになって。元カレだから気軽に会っていたんだけど、あるとき彼が『オレ、やっぱりユミちゃんと結婚すればよかった』って言いながら、軽く私の頭を撫でたんです。もうね、それにぐっときちゃって……」

元カレは、ただでさえデートするのにハードルが低すぎる。しかも慣れ親しんだ「ユミちゃん」という言い方、そして髪を撫でられること。これらが女性の気持ちに火をつける。

 

妻であり母である女性には、甘えられる場所がないのだ。そこを見つけてしまうと女性は急に「女」になる。ユミコさんも気持ちを抑えられず、ホテルへ行ってしまう。夫への罪悪感はいっさいなかった。

「夫は夫で、彼は彼ですから(笑)、罪悪感はなかったですね。彼とセックスしたとき、昔を思い出してうれしかった。そういえば彼とはセックスが合った。ブランクがあっても合うものだねなんてお互いに話して。

ただ、私の体は相当変化していたみたいですね。若いころは快感も深くなかったし。今だからこそどこまでも感じることができるんだと思います」

もちろん、体だけの関係ではないのだが、不倫する既婚女性の多くはセックスの快感を抜きにその恋愛は語れないと言う。

彼女たちに

「もし彼がセックスできなくなったら、それでもつきあうか」

と尋ねると、

「友だちとしてキープはするけど、他にセックスも含めた恋愛相手がほしくなると思う」

と言う女性が圧倒的多数だ。女性たちはもう我慢が美徳でないことを知っている。そして正直に自分の欲求を追求できる時代でもあるのだろう。

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ユミコさんは彼と毎日LINEでやりとりをする。お互いに仕事も家庭もあるので、ゆっくり会えるのはやはり月に1、2度だ。だがいつでも連絡はとれるので不安や寂しさはない。常につながっていると思えるツールがあるから、不倫は長続きする傾向にある。

ただ、ユミコさんに、彼の妻への嫉妬がないわけではない。

「自分も妻だけど、彼と一緒に暮らしている奥さんが妬ましくて……。じゃあ、離婚して彼と一緒になったらすべて円満におさまるのかといえば、そんなわけでもない。お互いに子どももいるし。たまにそのあたりで気持ちが整理しきれないことはあります」

そしてあくまでも結果論ではあるが、妻が不倫をすると家庭内がうまくいくケースも珍しくない。既婚男性と恋愛することで、男の心理を少し理解するようになり、自身が心身ともに満たされるので夫に寛容になるのだ。夫のほうも妻に優しくされれば温かい気持ちになる。結果、家庭内が穏やかになるのだという。

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