最近の患者はわがまま過ぎる!? 薬に副作用があるのは当然ですが…

製薬会社MRの本音座談会
週刊現代 プロフィール

クレーマーには弁護士を

H田: あまりにひどいクレーマーの場合は、いい弁護士を紹介しますよと持ちかける場合もありますよ。自社の薬のことで訴訟を起こされたら、私たちだって迷惑ですから、穏便に解決してもらいたいですが……。

MRの立場から言わせてもらえば、最近の患者はわがまま過ぎます。効き目が強い薬があったら、副作用もそれなりに強いのは薬理学的に考えて当たり前じゃないですか。それを副作用ばかり並べ立てた医療情報を鵜呑みにして、医者に食ってかかるんですから。

N上: 私はそうは思わない。たとえ副作用が1万人に1人という稀なものであっても、その1人にとってみれば、100%の副作用ですからね。

それに100万人が飲んでいるようなメジャーな薬はたくさんあります。100人も副作用が出ているのに、それを些末なことと考えるのは製薬会社の勝手な論理に過ぎないですよ。

Y川: そのような副作用の情報を集めて、お医者さんたちに伝えるのが本来の私たちの仕事です。でも、ただの薬の営業マンになっているという面も否定できませんね。

H田: 正直言って、医療情報をMRから得ようと思っている医者は減ってきています。今では医療関係者向けのインターネットサイトが充実しているので、いつでも最新の情報が手に入りますから。

昔のように接待して人間関係を作ることも禁じられているので、毎日のように医局に出向いても冷たくあしらわれて虚しくなりますよ。

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Y川: MR認定センターがまとめている「'16年度版MR白書」によると、昨年3月末の時点で、MRの数は6万4135人。前年から522人減って、2年連続の前年割れです。減少傾向はまだまだ続くでしょう。

H田: そんななかでバイエルのような不祥事が起きると、ますますMRの旗色が悪くなりますね。そろそろ転職を考えたほうがいいのかなあ。

N上: 大手製薬会社のMRは年収1000万円ももらう高給取り。それが全国に6万人もいるのですから、単純計算で年間6000億円も人件費がかかっている。これが全部、国民全体の薬代に跳ね返ってくるわけですから、厚労省も問題視するでしょう。

H田: それでは我々がおまんまの食い上げですよ。週刊現代には薬の誤解だけでなく、厚労省の欺瞞についても報じてもらいたいものです。

 

「週刊現代」2017年5月27日号より

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