近頃よく耳にする「帰宅恐怖症」という言葉。妻が怖い=家が怖くて、仕事もないのに残業したり、ゲームセンターなどで時間を潰してから妻が寝静まる頃合いを見計らい帰宅する……そんな男性が増えています。前編では帰宅恐怖症に陥った夫婦のケースを見てきましたが、今回は、帰宅恐怖症を克服するための超・実践的なメソッドをお届けします。
*前編はこちら http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52577
夫が帰宅恐怖症になるメカニズム
1.夫婦喧嘩が繰り返される
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2.夫は、夫婦喧嘩の原因(妻が怒っている原因)がわからない
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3.妻は、夫がわからないと感じていることがわからない
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4.妻は、夫はなんでわかってくれないんだろう? なんで同じことを繰り返すのだろう? と不思議に思い結果的に責め口調になってしまう
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5.夫は、責められているように感じて妻との会話を避けようとする
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6.妻は、逃げていると感じて追い込んでいく
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7.夫は、ますますしゃべれなくなる
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8.夫は、妻が寝静まった頃を見計らって帰るようになる
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9.夫は、だんだん家に帰れなくなってしまう
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10.夫は、別居や離婚を提案してくる
だいたいこのような流れになります。
「妻がわからない!」からはじまり、妻が怖くなり、ついには「帰宅恐怖症」に至ってしまうのです。
また、症状が日増しに悪化していく最大の原因は、「夫から怖がられている」ことに、妻がまったく気づいていない、という点にあります。
何も気づいていない妻は、当然、今まで通りに夫と接します。すると、夫の「妻への恐怖心」はどんどん積み重なっていきます。まるで、うすいベールが何枚も何枚も積み重なっていくように……。
帰宅恐怖症になりやすい夫&妻のタイプ一覧
ただ、どんな夫も「帰宅恐怖症」になってしまう可能性があるとはいえ、カウンセリングを受けていると「帰宅恐怖症になりやすいタイプ」があることに気づきます。
1.気弱でやさしい夫タイプ
2.我慢タイプ
3.争い事苦手タイプ
4.外面人間タイプ
5.面倒くさがりやタイプ
6.お子ちゃまタイプ
7.父親が気が利かないタイプ
8.母親がヒステリータイプ
9.母親が過干渉タイプ
10.女性慣れしていないタイプ
この10タイプは、夫は、○○タイプと簡単に分けられるようなものではありません。帰宅恐怖症になっていく過程を振り返ってみると、いろいろなタイプが複合されているのです。
ただ、そのベースとなるのは、1.気弱でやさしい夫タイプです。帰宅恐怖症になってしまう夫は、とても気が弱くてやさしくて良い夫タイプのかたが多いのです。

そこに、我慢や争い事苦手などいろいろなものがプラスされて、より妻に対して何も言えなくなってしまいます。
そして、言えなくなってしまったことで、より妻から強く言われ、もっと言えなくなって、気弱さがますます出てきてしまい、結果的に帰宅恐怖症になってしまうのです。
続いて、夫が帰宅恐怖症になりやすい妻の10タイプです。