シングルマザーがダメ男にハマるワケ
「シングルマザーって、苦労しているとか、大変そうとか、暗いイメージがあると思うんですけど、ダメ男ほどそういう孤独で弱った女性を見つけて利用する嗅覚があるみたい(笑)。『バツイチ子持ち』だと少なからず、子どもがいるからと恋愛に前向きになれなかったり、引け目を感じたりしている部分があると思うんですが、そういう人ほどダメ男に引っかかる。それで苦労してしまう人もたくさんいますよね」
シングルマザーの子どもが、母親の恋人に虐待される事件がよくニュースをにぎわせるが、そのたびに心が痛むという。一方でダメ男に引っかかってしまった挙句、そういう事件に巻き込まれてしまうシングルマザーたちの気持ちを、寂しい気持ちから、普通なら絶対好きにならないようなダメンズを見抜けずに、引っかかってしまう傾向があるではないかと分析している。
「離婚してシングルマザーになった人誰もが強いわけじゃないし、シングルマザーになりたいと思ってシングルマザーになっている人ばっかりじゃない。1人で子育てを頑張るシングルマザーだって、1人の女性として孤独で寂しいときもあるんですよね。誰かに頼りたい、誰かに支えて欲しいと思うことだってあります」
母親の助けを借りつつ、2人の子どもを抱えながら働き、家計を支えてきた伊藤さん。1人で働き、子どもを育てる苦労を知っているからこそ、ダメ男にハマってしまうシングルマザーたちの気持ちもよく分かるのだという。
「いくら働いても女1人の給料は安いですし……子どもとの時間も欲しいと思うと、正直難しいところもあります。誰かに養ってもらって、子どもと安定した暮らしがしたいという女性もいるかもしれませんね」
恋愛に走るシングルマザーたちの気持ちに理解を見せつつも、連れ子の虐待事件で女性側が虐待に加担しているケースだけは許せないという。

「一番は子どもだし、子どもを守れるのは実の親しかいないのだから。寂しさで、道に迷ってはダメだし、そのためにも母自身、自立して稼ぐ力は必要だと思います。だってダメ男ほど、俺が養っているから俺が一番エライって威張るじゃないですか。
男性に養ってもらうという考えはやめた方がよいと思います。だって、そんなに人生はうまくいくものじゃないですよね?(笑)まあ、だからこそ、シングルマザーって強くなっちゃうのかも」