2017.11.04
# ライフ

発達障害の息子を、ついに児童精神科に連れて行く日

発達障害の息子と漫画家母の奮闘記④
かなしろにゃんこ。 プロフィール

「親のせいなんかじゃないのよ」と言ってもらえた

マンガ④

こうして最初の面談で、息子には「ADHD」の見立てがつきました。さらにその後、クリニックで心理士と精神科医の先生が立ち会って、都合4回にわたる検査と面談を行いました。

その結果、リュウ太には、「広汎性発達障害が少しある」のと、「とくに注意欠陥の特徴が重いADHD」という診断が出ました。

子どもに治らない障害がある! とわかると、親は愕然として泣き崩れる……そんなイメージをお持ちの読者もいるかもしれません。そういう親御さんももちろんいると思いますが、私はちょっと違いました。

正式な診断名が出る前に、クリニックの待合室に置いてある発達障害の専門書などを夫と2人で読んでいたんですが、私は、

「うちの子は間違いなく発達障害だわ!」

と思えたので、あまり驚かなかったです。

診断名が告げられた後、精神科医の先生は、

「こういう子はね、親の躾のせいじゃないのよね、こういう子はこういう子なの、親のせいなんかじゃないのよ」

と言ってくださいました。

 

これまで、息子のことを人に話すと、責められたり怒られたり白い目で見られたりしてきた私は、「また怒られるかな……?」と身構えていたのに、アレ? という感じ。医師は、私たち親子を責めることなく、暖かい目で見てくれている。ここでは謝らなくていいんだ~と、不思議な気持ちになったのでした。

息子に落ち着きがなかったり、好奇心いっぱいで、危険な遊びをやりたがったり、忘れ物キングだったり……、そういうのも全部、ADHDという特性があって治らないし、しょうがない。私が悪かったんじゃない。今まで育児で苦しかったことや、親の責任なんかが、溶けて取れていく感じがしました。

でも、このクリニックがありがたいのは、まだ先があったことです。

「ADHDの特性で生活しにくい部分や、困り事を少なくしていくために、親が子どもの接し方を少し変えていくといいんです。お母さん、その方法を学んでいきませんか?」

こうクリニックの心理士さんが声をかけてくれました。「ペアレントトレーニング」というものだそうなのですが、それに誘ってくださったんですね。そしてそれが、私が変わっていけるきっかけになったのでした。

(第5回に続く)http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53405

※今回のマンガは、リュウ太の子育てを描いた私の最初のコミック『漫画家ママの うちの子はADHD』をもとにアレンジしました。Amazonなど書店で好評発売中です!

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