旧世代の圧倒的な存在感
キャリー・フィッシャーが急死したのは撮影が終わった後の2016年12月で、次作にも出る予定だったとされるが、それはもうかなわない。
だが、『最後のジェダイ』のラストでのレイアは、それを予感していたかのような表情をしていた。
レイアは40年以上も闘ってきたのだ。

その闘志と、最後まで希望を捨てない生き方を、労いたい。
『フォースの覚醒』がハン・ソロとレイアの再会と別離の物語でもあったように、『最後のジェダイ』はルークとレイアの再会と別離の物語でもあった。
その物語には、一応の決着がつく。
この旧世代の圧倒的な存在感の前に、新世代のレイとカイロ・レンは影が薄くなってしまう。
思えば、ルーク、つまりはマーク・ハミルは、最初の三部作では主人公のはずだったのに『新たなる希望』ではハン・ソロに人気をもっていかれ、『帝国の逆襲』ではヨーダに話題をさらわれ、『ジェダイの帰還』でも影が薄かった。
『最後のジェダイ』においてルーク・スカイウォーカーは初めて圧倒的な存在感を示したのだ。
というわけで、新世代を描くはずの新三部作は、いまのところ旧世代の印象のほうが強い。これは昔からのファンにとっては懐かしく、嬉しい。
しかし、同窓会ではないのだ。次作ではレイとカイロ・レンはどれくらい大きな存在感を示せるだろう。