「既読=読んだ」ではない…ビジネスLINEのマナー教えます

不可欠なツールだからこそ
北條 久美子 プロフィール

5. プロフィールの盲点

学生時代から同じLINE IDを使っている人は要注意。プロフィール画像はビジネスに対応するものになっていますか? 新人が仕事で使うとなったら、社会人としてふさわしい写真を選んだほうが好感を与えることができます。例えば魚を釣っているプロフィール画像から、「お、釣りが好きなら一緒に行く?」という話に発展するなど、コミュニケーションツールとしても期待が持てます。

ちなみに、「画像なし」はそっけなく、LINEはしぶしぶやっている、という印象になるので避けましょう。

盲点になりがちなのが、プロフィールのコメントです。最初に設定したあとは、自分ではあまり見る機会がないのでそのまま放置されていたりします。ウケを狙ったもの、「新しいアカウントです」などの連絡のようなものはNG。そもそもプロフィールコメントはなくても失礼にならないので、無理に入れる必要はありません。

 

6. 取引先とLINEを始める意味

取引先とのLINEを始めるということは、相手とのやりとりが「24時間365日」できるということを意味します。最近では、例えば不動産会社の物件紹介などがよくLINEで行われています。画像の送信がしやすいなど、やりとりにはとても便利ですが、担当者は深夜でも質問に応えなければいけない可能性も。このように、取引先とのLINEはある程度の覚悟をもって始めましょう。

もし、対応できそうになければ「会社の規定でお教えできません」と丁重にお断りを。

7. リスクヘッジとしてのメール併用

機密情報などをLINEで送信するのは、やはりリスクがあります。例えば、情報自体はメールで送り、LINEで送ったことを報告するなど、組み合わせて使うのがおすすめです。

また、長い文章を送るのも同様です。スマートフォン上でのLINEは、長い文章が読みにくいもの。たとえ急いでいたとしても、まずはメールに送り、さらにLINEで連絡するのがベターです。

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先にも述べましたが、LINEはまだまだビジネスマナー未開の地。職場、職種によってかなり事情は異なります。取引先、先輩や上司、後輩……それぞれの立場によってLINEの使い方で悩む人も多いようです。ただ、LINEによってオープンかつマメにコミュニケーションをとることで、相手との距離が縮まりやすいのは確かです。

上手に取り入れて、ビジネスコミュニケーションの達人になりましょう!

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