最大の難敵を突破できるか
これはあまりにも不幸な戦いであって、それを強いているのは本土側の責任の他ならない。
しかも、こうした不幸の拡大のために、基地建設を強行し、既成事実を作ることによって、県民に思考停止を強いたり、諦め感を植え付けたりすることに熱心なのが、現在の政府の基本姿勢だ。
だからこそ、諦め感に強く抗う沖縄メディアを目の敵にして、継続的な「攻撃」を続けることになる。偏向・捏造呼ばわりし、国会議員が潰すとまで声高に叫ぶ社会は明らかに異常だ。
こうしてみると、いま沖縄で起きていることは、憲法を守る闘いであり、健全なジャーナリズムを守る闘いであると言える。それは見た目の対立や無関心を超えて、いかに民主主義を実現するかの試金石でもある。
2014年以降、大きな山が動きかけているのが沖縄だ。
市民が考え、行動することが後退しないことを願いたい。諦めや無関心というヌエのようにじわじわと広がる最大の難敵を突破し、沖縄が変わることが日本の将来に結びつくはずだからだ。
