女子ゴルフ界の新ヒロイン・小祝さくらが母と見た夢

それは九千円の中古クラブから始まった
週刊現代 プロフィール

母のスナックは大繁盛

現在、小祝親子は千葉県・船橋市に暮らしている。上田桃子(32歳)のコーチも務める辻村明志プロに師事して、彼の練習場の近くに部屋を借りているという。そこから、毎週ツアー遠征に向かっているのだ。小祝家について、泰子さんはこう語る。

「さくの弟はゴルフの経験もありますが、今はプロレスラー志望。夢を叶えるためにレスリング教室に通っています。

実は私もプロレスが大好きで……。その影響もあって、小祝家は全員プロレス好き。

北海道で興行があると家族で観戦に行きます。ちなみに、さくはオカダ・カズチカのファンです。

自分の娘ですが、母親のひとみは本当に頑張り屋さん。色々な仕事を経験していて、15歳で建築関係の仕事をやっていたこともあれば、保険のセールスもやっていました。

スナックの仕事は、もともと雇われママだったのが自分で店を持つようになりました」

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最近は、年に数えるほどしか出勤しなくなったというひとみさんのスナックを訪ねてみた。

小祝の実家から車で20分ほど走ると、国道近くの小さな雑居ビルに「snack tiara(ティアラ)」という紫色の看板が見える。ここが、ひとみさんがオーナーを務めるお店だ。

お店に入ると、ひとみさんの妹・めぐみさんがママとして働いていたので、話を聞いてみた。

「いまは、姉がさくとツアーに行っているので、代わりに私がやっています。姉は気が強いので『負けるもんか』という気持ちでやっているんじゃないでしょうか」

 

今年で開業して8年目になるという「snack tiara」には、営業が始まって10分もしないうちに常連の客が集まってきた。カウンター席の他にボックス席もいくつかある広めの店内には、ひとみさんが張ったという小祝の写真やポスターが並べられている。

「いい意味で、今っぽくない親子です。2人のドラマは訴えてくるものがありますよね。日本人の心に響く選手だと思います」(前出・堀内氏)

「黄金世代」小祝さくらが初優勝して、親子ともにティアラのようなまぶしい笑顔を見せてくれるのが楽しみだ。

「週刊現代」2018年10月13日・20日合併号より

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