地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
免疫学者の石坂公成(きみしげ)・照子夫妻が、ブタクサが引き起こす花粉アレルギーの研究から免疫グロブリンE抗体(IgE)を発見し、1966年のこの日、アメリカのアレルギー学会で発表しました。

石坂公成・照子夫妻。石坂公成博士は2018年7月に逝去された photo by gettyimages
この発見は、本来は外界から自分自身を守るための免疫のシステムが、アレルギーの原因となっていることを突き止めた画期的な成果です。
この業績を記念して1995年、公益財団法人日本アレルギー協会は、この日を「アレルギーの日」と制定し、患者さん向けや医療従事者向けにさまざまな啓発活動を行っています。
今年もそろそろ花粉が飛びはじめる季節です。花粉症は症状が出はじめる前の対策が大切とのことですので、みなさんも今から気をつけてくださいね。
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