暑い季節も肌寒い季節も、見るからに食欲をそそる旨辛な料理で、ほんのり汗をかくくらいに代謝を上げてパワーチャージしましょう。今回は、数ある中から本場のスパイスやレシピにこだわるレストランをご紹介。後を引く辛さがクセになること間違いなし!
中國菜・老四川 飄香
四川省で仕入れる多彩な香辛料で
芳醇でスパイシーな香りを演出
三国時代に活躍した武将の張飛にちなんだ発酵熟成和牛の四川焼き。ごちそう感たっぷりの限定品「張飛霉牛肉」¥3800。
「香りをまとった辛さが、四川料理の魅力ですね」と語る井桁良樹シェフ。 本国から仕入れてくる多彩な唐辛子や山椒。
自ら買い付けのために、半年に一度は四川省へと足を運ぶ。朝天、満天星、新一代といった唐辛子だけでもその種類は実に豊富で、乾燥、粉末、発酵、フレッシュなど形状も様々。 丸ごと使った蔵王の香鶏に辣油や山椒が複雑に香る「山城口水鶏」¥2000。 スズキと豆腐に、唐辛子や山椒を煎った粉末や辣油が決め手の激辛煮「天府豆花鮮魚」¥3500。
個性によって使いわけ、運ばれてきた瞬間に馥郁(ふくいく)たる香りを放つ料理を作り上げていく。30種類以上の香辛料から作るオリジナルの辣油も欠かせない存在だ。 趣あるウェルカムプレートやナプキンリング、レンゲなどに料理への期待が高まる。
店名は「古き良き四川が漂い香る」という意味。伝統を重んじながらも、絶妙に現代のエッセンスをプラスしている。磁都と呼ばれている景徳鎮市の器や内装デザインも、本場の情緒を感じさせてくれる。 壁に描かれた水墨画が印象的な店内。空の鳥かごには“幸福を呼ぶ”という意味がある。
中國菜・老四川 飄香
東京都港区麻布十番1-3-8 FプラザB1F
☎03-6426-5664
営業時間:11:30~LO14:00、18:00~LO21:30
定休日:月・第3火
今月の自腹飯は……
「タイカフェ ピーマイ 自由が丘店」
教えてくれたのは……
タイ料理ライター
@thaifoodwriter
毎月タイと日本を行き来しながら、日本で唯一のタイ料理専門ライターとして活動中。誠文堂新光社『タイ行ったらこれ食べよう!』など、タイ関係の書籍を多数手がける。
タイ人シェフが腕を振るう
現地レベルの辛さが◎
スパイシーなレモングラスのサラダ。辛さと香りのバランスが抜群!
ハーブと野菜をふんだんに使った本格的なタイ料理を楽しめるお店。レモングラスやミント、パクチーなどを使ったドリンクも豊富で、ハーブ好きにはたまりません。タイ人の料理人ばかりなので、辛めの味付けをリクエストして現地並みのスパイシーな味を堪能。駅近で、カフェ風の店内は女子会にもぴったり! すっきり辛くてすっぱいトムヤムクンラーメンは、暑い日に食べると元気になれる。 パクチー特盛グリーンカレー。甘辛くてパンチのある味わい。
タイカフェ ピーマイ 自由が丘店
東京都目黒区自由が丘2-14-2 1F
☎03-3725-1886
営業時間:11:30~15:00(LO14:30)、17:00~23:00(LO22:20)
定休日:なし
●情報は、FRaU2017年8月号発売時点のものです。
Photo:sono(bean) Composition:Yui Togawa