2019.05.10
# 不動産

プロの投資家、いまあえて「人口減少の町」で古民家を買ったワケ

少子高齢化や人口減少はこわくない
藤野 英人 プロフィール

私が「古民家」を買ったワケ

私が買った古民家は2階建てでとても広く、ここからリノベーションが必要ですが、1階には80人ほどでセミナーが開催できるスペースがあり、2階を使えば何十人かが泊まって合宿もできそうです。

ここを本拠地として、まずは継続的に起業家を育てるための勉強会を開催していきます。起業家が少ないという富山の課題を解決し、地方創生や交流人口の拡大を目指すのです。この活動主体として、「みらいまちLABO」という社団法人も設立準備中です。

4月には、この古民家で「第0回」の勉強会を開催しました。富山県内だけでなく沖縄や東京からも起業家の方などが集まり、40人ほどの参加者が富山や日本の未来について語り合って、その後の懇親会とても賑わいました。プロジェクトには県庁や町役場からも協力が得られていますし、地元の北日本新聞では一面でこの取り組みが紹介されたほか、北陸銀行を通じて勉強会に有力経営者を招くことが決まるなど、すでに「富山県で何かが始まる」というムードが大きく盛り上がっていると感じます。

今回の活動にあたって朝日町に古民家を買って拠点を作ったのは、これから日本を元気にしていくためには「多世代共生」「多拠点生活」が重要になると考えているからです。

 

日本では少子高齢化が急速に進んでおり、人口減少も始まっています。「このままだと若者が高齢者を支えきれなくなる」「日本の未来は明るくない」と考えている人も多いでしょう。しかし、「若者が高齢者を支えるのだ」と決めてかかることはありません。自立できる人は自立し、支えが必要な状態にある人は年令を問わず支えを受け、支えられる状態にある人は年齢を問わず支えるほうにまわると考えれば、少子高齢化をおそれる必要はないと思います。これが「多世代共生」です。

もう一つの「多拠点生活」というのは、1人で複数の家(拠点)を利用する暮らし方のことです。不動産価格が高かった時代には多拠点生活は現実味がありませんでしたが、今後、人口減少で空き家が増えていくことを考えれば、複数の家を持ったり地方に部屋を借りたりできる時代がやってきたともいえるわけです。「都心部でなければ仕事がしづらいから」といった理由で大都市に住んでいる人も、インターネットさえあればテレワークも可能ですし、これからはその場所だけに縛られることなく複数の拠点を持って生きることを考えられるようになるでしょう。実際、生活拠点を複数持つ人はちらほら現れています

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