2019.05.15
# 日本株

国策自動車会社であるルノーも日産も、結局、生き残れはしないだろう

電気自動車の将来性など幻想だし
大原 浩 プロフィール

逆臣西川は、日産を崩壊させる

カルロス・ゴーン氏のえげつなさは既に知れ渡った。検察の起訴手続きの正当性はともかく、その人間性にはクエスチョン・マークがいくつもついた。

しかし、そのカルロス・ゴーン氏を追求する日産の西川社長も「同じ穴のむじな」である。正義感にかられたり、会社の将来を真剣に案じて今回の行動を起こしたとはとても思えない。5億円と報じられる報酬と役得をできる限り長くもらいたいというゴーン氏と同じ「私利私欲」だろう。

ゴーン氏は、「首切り屋」で多くの人々の恨みをかっているが、そのおかげで現在の日産があることも、社員達はよく知っている。彼が汚れ役を引き受けてくれたことに、心の中で手を合わせる従業員も少なくないはずだ。

何しろ、当時の日産には誰も「汚れ役」を引き受ける気概のある人材がいなかったからこそ、ゴーン氏に白羽の矢が立ったのだ。日産の当時の経営者、幹部は猛烈に自省すべきである。

ゴーン氏は、憎まれながらも、その功績の評価が大きい織田信長に少しだけ似ているかもしれない。

 

そして、現在の日産は、ゴーン氏が登場する前の「気概のある人材が全くいない」状態なのである。

西川氏が逆臣・明智光秀であるとすれば、日産というお家を守りながら逆臣を討ち、自分自身がのし上がっていこうとする豊臣秀吉のような人材がすぐさま登場すべきだが、その気配はまったく無い。

確かに、「首切り屋ゴーン」が失墜するのは必然であったと思うが、逆臣西川が討伐されるのも本来「必然」なのである。

逆臣にぺこぺこするしか能が無い人々が、日産の中枢を占めているのなら、日産自動車の将来は確実に「終わっている」。

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