「ただの口内炎」「痰やせき」それはガンの兆候かもしれない

人間は、口とのどから衰える
週刊現代 プロフィール

「ひと口に口腔がんといっても歯肉や頬の粘膜、口蓋(上あご)などいくつかに分かれます。中でも一番患者数が多いのが舌がんで、口腔がんのおよそ半分を占めます」(総合東京病院・口腔癌センターの小村健氏)

基本的に口腔がんは口内炎から始まる。だが、誰にでもよくある症状だけに「別に病院に行くほどでもない」「そのうち治るだろう」と軽く考えている人がほとんど。そのため、がんを見逃してしまう。

舌がんの5年生存率は、ステージⅠであれば95%だが、ステージⅣまで進行すると49%まで下がる。手術できたとしても、言葉が話しにくくなるなど、日常生活に支障を及ぼす可能性が高い。

 

2月に舌がんを公表した歌手でタレントの堀ちえみさん(52歳)も「最初は単なる口内炎」と思い込んでいた一人だ。

「通常の口内炎であれば、2週間くらいで治りますが、3週間を過ぎても治らない場合、がんの疑いが出てきます。

堀さんはリウマチの持病があったので、治療のため抗リウマチ剤を使っていたようですが、その副作用で多数の口内炎ができていた。それによって正しい診断が遅れ、結果的にがんを放置してしまったと推測されます。

口の中の傷はすべて口内炎となります。よく虫歯や入れ歯が欠けて口腔内に傷をつけることがありますが、それもがんの誘因となります」(小村氏)

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「重複がん」の危険性

舌がんの治療法は手術と抗がん剤が中心になる。堀さんはステージⅣで、舌の6割を切除。首のリンパ節にも転移があったため、手術は11時間にもおよんだ。

幸いにも手術は成功。だが、そのわずか2ヵ月後の4月4日、今度は「食道がん」が発見されたことを公表。堀さんは自身のブログで胸中をこう明かしている。

〈前回の入院中に胃カメラの検査を受け、食道に腫瘍が見つかり、精密検査を受けたところ、ステージ1の食道がんと診断結果が出ました。

これは舌がんの転移でも再発でもないとの事です。普通なら見過ごしてしまう位置に、あったそうです。自覚症状も全くありませんでしたので、自分でも驚きました〉

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