「ただの口内炎」「痰やせき」それはガンの兆候かもしれない

人間は、口とのどから衰える
週刊現代 プロフィール

堀さんによれば、前回の人間ドックでは、異常がなかったので、恐らく最近できたものだという。

頭頸部がんの専門医で、新潟医療福祉大学リハビリテーション学部教授の佐藤克郎氏が解説する。

「首から上にできる頭頸部がんは『重複がん』が多く、口腔がんの患者さんのうち15~20%は、食道がんや胃がんが見つかります。堀ちえみさんのようなケースは決して珍しくありません。

重複がんは、転移ではなく、別の臓器にそれぞれ原発性のがんができます。口と食道、胃はひと続きになっていて、酒と煙草という危険因子も共通しているため、重複がんになりやすいと考えられています。

口腔がんの患者さんは、必ず消化器科で内視鏡検査を受ける必要があります。おそらく堀さんも舌がんと診断された時点で、食道がんのリスクを考えて検査を行った。そのおかげで早期に見つかったのでしょう」

 

堀さんは4月16日に食道がんの手術を行い、現在は復帰に向けて、静養している。

〈胸のつかえや違和感なども、日毎に落ち着いてきて、今週から食事が普通食に。その後も不調が見られなかったので、退院の許可が下りました〉(4月24日のブログより)

「たん」「せき」に要注意

たんとせきは、誰もが日常的に抱える症状だ。こういった症状が出た場合、まずは風邪を疑うのが当然だが、鼻水や熱は治まったのに、3週間以上たんやせきが続く場合は、がんの可能性が高まる。

やはり怖いのはシャ乱Qのつんくさんや歌手の忌野清志郎さんが罹った喉頭がんと、ヒゲの殿下で知られた三笠宮殿下や元衆議院議員の与謝野馨さんが患った咽頭がんだ。

「特に咽頭の上部にできる『上咽頭がん』は、たんやせきといった、のどの異変だけでなく、聴覚神経や視神経にも異常をもたらすこともあり、中耳炎や、物が二重に見える視力低下の症状が出ることもあります」(前出・佐藤氏)

さらに声がかすれてくると、喉頭がんや咽頭がんだけでなく、その裏に肺がんが隠れている可能性もある。

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