女性は、好意オーラをビシバシ発してくるが「付き合おう」とはハッキリ言ってこない男性にイライラする。そして失望する。

そんな想いを何度も経験すると、言葉にして伝えてくれた男性が現れたとき、強い感謝の念が湧いてくる。拒絶されるかもしれないリスクと勇気を出すというコストをかけて想いを伝えてくれた男性に強い男気を感じ、心を揺さぶられる。

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山里さんは「付き合ってみます?」と蒼井さんに告白したとき、同時にこう伝えたそうだ。「結婚を念頭に置いております」と。「私も」と蒼井さんは答えたという。納得しかない。

ちなみに、蒼井さんは常に受け身だったかというとそんなことはなく、山里さんいわく、2人で過ごしているとき、蒼井さんが全力で「楽しい」と言ってくれたので、好きになってくれる可能性があるかも、と思ったそうだ。

女性からの好感触を得て初めて、男性は告白する勇気が出る。全世界の女性が心に留めておくべき真理だ。

 

モテる女性は理解者を求めている

しかし、魔性の女と言われる蒼井優の結婚相手が山ちゃん……と、まだなんとなくピンと来ない人もいるかもしれない。

そもそも魔性ではないのでは、と私は思う。会見を観たら「魔性っていう単語使ってるけど、そんな人間じゃない」と山里さんが言っていて、あぁやっぱりと思ったが、理由はそれだけではない。

「尽くすタイプ」という形容を複数の記事で読んだからだ。

魔性の女という言葉は曖昧だが、尽くすという言葉は行動を示していて具体的。こっちの方が信憑性がある。

そして、「尽くす魔性の女」は、「勤勉なヒモ」と同じくらい成り立たない。たぶん魔性の女というのは独り歩きしたイメージであって、実際は、自分の感覚に素直で、まっすぐな女性なのではと思った。

女性は自分の本当の姿を見抜き、そんなあなただからいい、と言ってくれる理解者を求めている。見た目やイメージで男性に近寄ってこられることが多い女性なら、なおさらだ。

蒼井さんは「間違ってないんだと思わせてくれる」と山里さんのことを語っていた。「私は基本的には怠け者なんですけど、実際仕事に入るとなったらとことんやってしまうんです。山里さんを見ていると、それで間違ってないんだなって思わせてくれるので、とても勇気が湧きます」と。

山里さんは、他の男性には見抜けない(見抜こうとしない)蒼井さんの本質を早くに見抜き、受け止めてくれた人なのだろう。

蒼井さんにアプローチしてきた男性の中には、山里さん以上にイケメンで、山里さん以上にお金があり、山里さん以上に地位や権威を手にしている人もいたかもしれない。しかし、この愛の強さと速さと揺るぎなさを前にしては、色あせてしまうだろう。