山本太郎「消費税廃止が、野党とこの国に残された唯一の活路である」

その現実味を語った
時任 兼作 プロフィール

やはり話していると、『消費税をちゃんと社会保障分野の財源にすべきだ』という話になるんですね。しかしそもそも今の政権は、消費税の税収増分を社会保障に16%しか使わず、あとは借金返済とかに使いましたという間抜けな状況ですよ。みんなからお金を搾り取って借金返済したら、その分世の中からお金がなくなるだけですよね。だったらそこを突いて戦えばいいのに、と僕は思ってるわけですよ。

まあ、こういう話をしていると、国民民主党の玉木(雄一郎)代表が『減税という選択肢もなくはない』とおっしゃったりとか……もちろん私じゃなくて周囲の影響かもしれませんが、こうして極端なことを言い続ければ、徐々にみんなこっちに近づいてきてくれるんじゃないかと(笑)」

 

自分を左派とは思わない

安倍政権が長期にわたり緩和政策をとる中、日本の政界では「左派で反緊縮」のポジションが不在だと言われて久しい。そうした中で、オカシオ=コルテスやサンダース、コービンといった、近年人気を伸ばしている欧米の左派を参照することはあるのだろうか。

「英語が読めないので(笑)。読めれば、彼らが言っていることをパクったりできたんですけど。ただ、もともと欧米の左派と呼ばれる人たちが財政出動を声高に言っていることは知っていたので……日本の場合は、それを与党に持っていかれたということですよね。

自分自身は『左派』と呼ばれることに対してちょっと抵抗があります。右派も左派もなくて、自分はフリースタイルだと思っている。どうしても右派とか左派とかいうと分断が生まれちゃうんですけど、もうそういう状況じゃない、上下だと。

左右ではなく上下。1%と99%の戦いだ、というところでやっている。それにしても本来ならば、人々の生活を底上げするために積極的にいろんな政策を駆使するのが、世界標準の左派だろうとは思いますけどね」

増税に関する3党合意を実現した元首相の野田佳彦は、先に触れた玉木の「消費税減税」発言に関して「ポピュリズムの極致」と批判している。反論はあるか、と尋ねると背筋を伸ばして、こう答えた。

「財務省の代理人みたいな人に何を言われてもピンとこないですね、ええ。国民が困窮していて、もう底が抜けそうな中で、生活を底上げする政策を唱える人間をポピュリストとしか呼びようがないのだったら、そうです私がポピュリストです、と言わせていただきたいですね」

「令和の時代に、新たに選ばれる者」との意味を込めて立ち上げられたという「れいわ新選組」。その消長が気にかかる。

(文中敬称略。写真/西崎進也)

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