2019.07.15
# 鉄道

JR東日本「びゅうプラザ」廃止、そのとき困る人は誰なのか

Suicaに次ぐ「大改革」が始まる
杉山 淳一 プロフィール

本件については6月15日付の『週刊観光経済新聞』において詳しく報じられていた。スケジュール感としては、2021年度までに「びゅう旅行商品」の販売を窓口版、オンライン版ともに終了する。そして2022年度以降は現在の主力商品「ダイナミックレールパッケージ」をオンライン販売に特化した形で継続し、機能を増強する。

「びゅう旅行商品」とは「祭り」などのイベントにからめた「旅行の目的を明確にした旅行商品」だ。目的地までの乗車券と着地の連絡バス、イベントの手配などをまとめて販売するほか、路線バスがない目的地であっても、団体旅行として人数がまとまれば貸切バスを使うことができるなど、個人旅行ではできないツアーが魅力だ。

これに対して「ダイナミックレールパッケージ」は往復の列車と宿泊施設をセットで提供するというもの。個人で乗車券やホテルを手配するより割安となっており、航空会社が実施している「ダイナミックパッケージ」に倣った商品だ。

 

現在の「びゅう旅行商品」を見てみると、祭りなど旅行の目的を明確化した商品名であっても、内容を見ると、ほとんどは往復のJRと宿泊の手配だけで、その他の行動は「自己負担」「自由行動」となっている。実質的には「ダイナミックレールパッケージ」に目的地の商品名を付けただけだ。

「びゅう旅行商品」を取りやめても商品構成は変わらない。旅行者の目的に合わせた「ダイナミックレールパッケージ」を提供すれば良い。それはオンライン検索システムで対応できるし、「顧客接点型拠点」で提案できる。

「顧客接点型拠点」は、販売窓口ではなく相談窓口となる。主に3タイプになる構想だ。山手線内や空港最寄り駅に設置する「訪日型拠点」は、訪日後、国内各地へ向かう外国人旅行者に対応する。東京近郊は「コミュニティ型拠点」を置く。発地型拠点として、主に大人の休日倶楽部の会員に対応をするほか、各地から寄せられる観光情報を来店者に提供する。「着地型拠点」は地方に置き、大人の休日倶楽部会員の対応するほか、国内外の旅行者の到着時に情報提供する。

SPONSORED