医療費は2040年には約70兆円に
2017年度の医療費は42兆2000 億円と過去最高を記録した(2016年度は、高額医薬品の薬価引き下げなどにより14年ぶりに前年よりもマイナスを記録していた)。社会保険料の自己負担分は年々上昇しており、2040年には医療費は約70兆円に増大すると厚生労働省は試算している。

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一方、最近は少子化がすすみ(合計特殊出生率は、2018年は前年より0.01減った1.42となった)、将来的な生産年齢人口の減少は食い止めることができない。以前からの少子化による、子どもを産める世代の女性の減少および非婚化により、今後人口上昇に転じさせることはほぼ絶望的だ。

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高齢者人口の増加による医療費の増大、生産年齢人口の減少により税収が伸び悩むことを考えると、このままでは、皆保険の持続が危ぶまれることが言うまでもないだろう。