2019.08.06
# キーエンス

平均年収2000万円以上!「キーエンス」が高い給料を払えるヒミツ

驚きの利益率を維持するしくみ
鈴木 眞理 プロフィール

キーエンスで生きていくことの大変さ

キーエンスは30代で家が建ち、40代で墓がたつとか、激務だとか言われる一方、21:30以降の残業が禁止で土日出勤もなくホワイトだという噂もネットでは流れている。

これらは事実で、私がいた当時も21:45以降の残業は禁止だったし、土日はほぼ休んでいた。そしてキーエンスには余程の問題をおこさない限りクビがない。でもキーエンスで生きていくことが大変だというのも事実だった。

 

私は30歳になったタイミングでキーエンスをやめた。当時私がいた事業部は同期が20人いたが私がやめた時に残っていたのは5人だけになっていた。

キーエンスで成果を出すために一番重要なのは、ルーティンワークをハイペースでこなせることである。

キーエンスの営業は大体1日社内でアポをとり、2日外出というルーチンで日常を過ごすのだが、外出日は1日6〜7件訪問するので、社内日には12〜14件のアポをとる。そのため社内日には1日60件程度の電話をかける必要がある。

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キーエンスは製品力が強く、営業トークも標準化されているので、アポ先を間違えず、キーエンスの作った仕組みで正しくやれば、アポ率、商談化率、クロージング率はそこまでばらつきが大きくない。そのため、この件数をこなすということがとても重要になる。

私にはこれが向いておらず、当時、非常に苦痛になっていた。このまま定年までこのルーティンを繰り返すというのは途方もなく感じ、30歳になった時に、自分のやりたかった高額プロダクトを扱い大企業向けに組織攻略をしていくような会社に転職したが、半分逃げだったと思う。

ただ、今振り返ると当時の経験は私を大きく成長させてくれた。人見知りな私が臆さずにお客さんと会話でき、ロジカルに説明ができるようになったのはキーエンスで数をこなしたからだし、何より辛い時にも耐え抜ける精神力はこの7年間で身についた。今キーエンスに戻りたいかと聞かれたら戻りたくないと答えるが、20代前半の若者に就職の相談をされればキーエンスを勧めるだろうと思う。

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