目的を見失っている人が増えている
家計相談をしていると、時代の変化を感じることが多々あります。そのうちの1つが、今回のテーマでもある「家計簿アプリ」です。
以前、家計簿といえば、紙でした。そこへPCやインターネットの普及により、エクセルや専用ソフトで家計簿をつける方が現れたかと思えば、今度はスマートフォンの普及で家計簿アプリの利用者がとても増えました。現状、家計簿ツールは多様化して、混在しています。

しかし、使う道具は変化しても、コトの本質、つまり家計の問題点みたいなところは何も変わっていないなと、いつも感じます。根っこにあるものは何ら変わらないのですが、道具が多様化したり、お金の支払い方が多様化してきていることから、かえって家計を把握しづらくなっているようにも見受けられます。便利なような、便利でもないような……。
とはいえ、家計簿をつける作業はとても大変ですから、家計簿アプリを使ってだいぶ楽になったという方は多いようです。その点は確かに「便利」になりました。ですが、肝心なのは、家計簿アプリを使って「目的」を果たせているかどうかです。
家計簿をつける目的とは、多くの方にとって「貯蓄形成」でしょう。ここでは「お金を貯める」ことを目的として、家計簿アプリを使ってもお金が貯まらない原因と、逆にお金が貯まる上手な使い方を、タイプ別に考えていきたいと思います。
私のコンサルの経験上ですが、家計簿アプリを使っている方は、ざっくり以下の3つのタイプがあると思います。
(2)つけて振り返ってみるけど、何から手をつけるべきか分からないタイプ
(3)つけることで、支出カットができるタイプ
もし、ご自身に当てはまりそうなタイプがあれば、今後の家計管理の参考にしていただけるとうれしいです。
では、3つのタイプをみてみましょう。