トランプ万事休す? ロシア疑惑「元特別検察官」が衝撃証言した中身
メディアが報じぬトランプの真実(2)大統領が誘発した銃乱射
米国でまたも惨劇が、それも2件も立て続けに起こった。
8月3日にテキサス州エルパソで、翌4日にオハイオ州デイトンで発生した銃乱射事件。それぞれ22人と9人という多くの犠牲者を出した凶行は、暴力の止まない米国社会の異様さを世界に示すと同時に、この超大国のリーダーの資質を改めて国民に問いかけるものとなった。
デイトンの事件は銃撃犯も警察に射殺されているので現時点で詳細は明らかになっていないが、エルパソの事件は白人至上主義者によるヘイトクライム(憎悪犯罪)だ。容疑者として逮捕された21歳の白人男性は「移民は米国の未来にとって有害だ」「なるべく多くのメキシコ人を撃ち殺したかった」などとインターネットに書き込んでいたという。

この2つの悲劇について、米国では今、「これまでさんざん人種間の憎悪を煽ってきたトランプ大統領の言動が原因だ」という批判の声が識者や政治家らから猛然と上がっている。白人至上主義に寛容で、人種差別的な言動を繰り返し、メキシコなどからの移民を口癖のように「侵略者」などと罵倒してきた姿勢が、最悪のヘイトクライムを誘発した──というのだ。
確かに最近、以前にも増して彼の差別的な発言が目立つように思える。
7月半ばには、民主党の非白人の女性下院議員4人に対して、「米国に不満があるなら、生まれた国に帰れ」などとツイートした(4人のうち3人は米国で生まれたのだが)。
その後に開かれた集会では、壇上に姿を見せたトランプ大統領に対し、会場から「(4人の非白人女性議員を)国外追放しろ」という大合唱が起きた。トランプも、まんざらでもなさそうな笑みでそれに応えていた。
頻発する銃乱射事件に対し、近年の米国では、銃所持の規制を求める世論が急速に高まっている。ところがトランプ大統領は、今なお銃規制に消極的な姿勢を変えていない。