新感覚!オリーブオイルと天然塩のそうめん

このレシピは、手延べそうめんの美味しさを味わうための究極の逸品です。手延べそうめんの本来持っている「のどごし」、「小麦の甘味」、「色艶」、「強いコシ」を意識することができます。
実際にレシピに入る前に、手延べそうめんを購入するところからご説明します。スーパーや百貨店の乾麺売場でそうめんのパッケージをよく見てください。そうめんには2種類あることが分かるはずです。
「そうめん」と表記されているのは機械麺です。小麦の生地を棒状に機械で切り出して作られる大量生産型のそうめん。ソフトな食感で価格は非常にリーズナブルです。
もうひとつは「手延べそうめん」と表記されています。これは手延べそうめんの伝統的な製麺方法で、職人さんの手仕事で延ばされ、じっくり熟成させたそうめんです。2mに延ばされても切れることはない強靭なコシになります。
手延べそうめんの代表的なブランドとしては、三輪そうめん(奈良県桜井市)、揖保の糸/播州そうめん(兵庫県揖保郡)、小豆島そうめん(香川県小豆島)、島原そうめん(長崎県島原)半田そうめん(徳島県半田)、大門そうめん(富山県)、白石温麺(宮城県)などが挙げられます。
この2つの「そうめん」「手延べそうめん」をこのレシピでぜひ味比べしてください。
それではまず、そうめんの茹で方です。茹で方で劇的に美味しさが変わります。
そうめんが循環するくらいの少し大きめの鍋を用意してください。お湯が沸騰したらその中に梅干しを1個投入してください。大きめの梅干しで酸っぱいものが良いでしょう。クエン酸の効果で、デンプンがぎゅっと引き締まりコシが強くなります。「そうめん」の表記の機械麺も元々はソフトですが、梅干しを入れることでコシが出すことができます。
そうめんを投入したら、沸騰したお湯の中で自然に回流しますので菜箸でかき混ぜる必要はありません。自然に回流することで、そうめんに均一に熱が伝わります。パッケージに表記ある茹で時間通りに茹でましょう。一般的に茹で時間は2分間と表記してあります。これは小麦の甘味(デンプン)とちょうどよいコシ(グルテン)が出るタイミングです。半田そうめんは太いので7分くらいの表記です。
茹で上がったそうめんは、水道水でごしごしと雑巾を洗うように水洗いします。これはそうめんの油と塩味を取り除くためです。洗っている水が真っ白になります。そのあとにそうめんを氷水で締め、さらにそうめんの水分を手でにぎるようにしてしぼりだして切ります。
十分に水を切ったら、そうめんを器に盛り付け、上からエキストラバージンオイルを3回しくらいたっぷりかけます。そして、天然塩をパラパラとかけます。エキストラバージンオイルは少し青みを感じるジューシーなものがより良いでしょう。天然塩はハーブ系のものがオススメです。
油っぽさを全く感じることはなく、逆にサッパリとした味わいが新鮮に感じると思います。オリーブオイルをごま油に変えてみると味が一変しますのでお試し下さい。また、ツナをちょい足しするとさらに美味しさが継続します。