2019.08.29
# 飲食

「酒を飲まない人」をバカにする人たちは「大きな勘違い」をしている

投資家が考えたこと
藤野 英人 プロフィール

人生の楽しみの半分を失っている…?

最初は「珍しく風邪を引いたのかな」と思っていましたが、睡眠中にまったく呼吸ができず意識が遠のくまでになり、呼吸内科に足を運びました。

医師から喘息であることを告げられ、「一生付き合っていかなくてはいけません」と言われたのですが、しばらくは自分が喘息患者になったということを受け入れられませんでした。

〔photo〕iStock

病気になったことによって、私はそれまでのような働き方ができなくなりました。しかし失ったものがある一方で、得たものも大きかったと思います。

病気の人や身体が弱い人の気持ちがわかるようになったので人に優しくなることができましたし、身体に一定以上の負荷をかけると喘息の発作が起きてしまうので無理をしなくなりました。どちらも人間として当たり前のことなのですが、自分の身体を壊すことによってやっと理解できたのです。

お酒は喘息の発作を誘発するので、口にできません。こうして私は「下戸」になったわけです。

 

前置きが長くなりましたが、「歩くブラック」と身体が弱い人の関係は、お酒を飲む人と下戸の人の関係に似ているような気がします。お酒を飲める人には、下戸の気持ちはなかなかわからないものでしょう。私自身、自分が下戸になるまではその気持ちがわかりませんでしたが、お酒を飲めなくなると不快な思いをする場面が少なくないことに気づきました。

たとえば、私はよくお酒を飲む人から「飲めそうなのにね」と言われます。悪意のない言葉だとわかってはいても、こう言われるとまるで相手の期待を裏切ってしまったようで、残念な気持ちになってしまいます。

また「お酒が飲めないなんて、人生の楽しみの半分を失っている」などというのもよく言われることですが、それはお酒を飲む人だからそう思うのであって、下戸にとってお酒は楽しみでもなんでもありません。こういったことを言われて「余計なお世話だ」と腹を立てている下戸の人は多いはずです。

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