「察する力」を磨こう
実際、いま売り上げをあげられる子は「司会者のような動きをするキャバ嬢」です。

一対一なら楽しくて印象に残るような接客をし、大人数のときは上手に盛り上げる。
接待の席では、誰に一番気を配らないとならないか、誰かつまらなそうにしていないかなど、全体を見渡します。
つまり、気が利いて空気が読める、「察する力」のあるキャバ嬢です。
そうしたキャバ嬢は、臨機応変な対応ができます。たとえばその日がお客さまの誕生日と知れば、急遽ケーキを用意してあげたり、スタッフに頼んでお酒の出し方を工夫したり。
久しぶりに来店されたお客さまなら、フルーツを出して感謝を伝える。つまらなそうにしている方がいたなら、スタッフに相談して違う女の子を付け、失礼があれば自分の責任でなくてもすぐに自ら謝罪します。
もちろん、売り上げをあげるだけならこうしたことができなくても問題ありません。
しかし、「生き残る子」「一目置かれて、長く愛される子」は、こうしたスキルが求められると思っています。
これはふつうの会社でも同じだと思います。仕事ができる人は全員、察する力が優れています。いま、「Emiria Wiz」や「maison de beauté」の仕事の中心となっているスタッフは、この察する力が優れています。
良い意味で放っておいても安心です。必要なことだけ教えてくれます。そういった社員が増えていくような会社にしたいと思います。
お客さまがキャバクラに求めるものは変わってきています。使用される金額も大きく上がりました。それだけの価値に見合う「空間」を提供しなければなりません。お客さまを観察するスキルが、いっそう求められる時代になっていると思います。