2019.09.29
9月29日 欧州原子核研究機構(CERN)が発足(1954年)
科学 今日はこんな日地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
1954年のこの日、世界最大規模の素粒子物理学の研究所である欧州原子核研究機構(European Organization for Nuclear Research : CERN)が発足しました。

発足後の1956年ころのCERN全景 photo by gettyimages
欧州原子核研究機構(CERN)は、スイスのジュネーヴ郊外でフランスとの国境地帯にある、世界最大規模の素粒子物理学の研究所。加速器を用いた素粒子物理学および原子核物理学の研究などを行っています。
設立時のメンバー国は、スイス・ドイツ・ベルギー・オランダ・デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フランス・イタリア・ギリシャ・イギリスの11ヵ国でしたが、その後徐々に参加する国が増え、2013年からのイスラエル、2016年からのルーマニアを含めて、22ヵ国がメンバー国となっています。
大小いくつかの加速器を有し、現在世界最大の加速器であるLHC(大型ハドロン衝突型加速器、Large Hadron Collider)も持っています。地下100メートルに設置され、直径約8.6キロメートル、1周約27キロメートルと、東京山手線ほどの大きさ。素粒子の性質の解明や新たな素粒子の発見が期待されます。

LHCの端部。27kmを示す指標が掲示されている photo by gttyimagesphoto by gettyimages