歩幅、みぞおち、左足。

私はまっすぐに前を見据えた。
このとき私は、3つのことを肝に銘じていた。

一歩ごとの歩幅が広くなりすぎないように。

みぞおちを意識して、肩から背中にかけてはリラックス。

そして、左足を信じる。

息を大きく吸い込み、左足から踏み出した。少し歩幅を狭めて着地。
左足の次は右足だ。かなりスムーズに前に出た。自然な感じで着地。
その右足に体重をかけ、3歩目の左足。四歩目の右足。
うん、いい感じだ。そして、5歩目……。

左足に体重を乗せるときに、「左足を信じて」みた。いままでにないぐらいしっかりと体重をかけた。すると、嘘のようにすっと、次の右足が前に出るではないか。

これまでは、どれだけスムーズに出せたときでも「持ち上げて下ろす」感じがしていた右足が、左足と同じくらい自然に出た。

6歩目、そのまま右足に体重をかけ、左足を出す。

そうそう、このリズムだ。

-AD-

しかし、さすがに毎回左足にしっかり体重をかけることはできない。それができるのは、3回に1回ぐらいだっただろうか。しかしその「3回に1回」が大きかった。その分、疲労が蓄積されにくいのだ。また、左足にしっかり体重を乗せるには、その直前の右足をどのあたりに着地できるかが重要であることもわかってきた。