2019.10.13
# 介護
高級老人ホームに「田舎親」を入居させたら大後悔した3つの理由
家族が破綻する介護の「落とし穴」
核家族化が進んで家族の人数が減ったことで、どの家庭も「介護ができない事情」を抱えています。

それなのに現在の入院期間は非常に短くなっています。これは患者が長期間入院すると病院の収入が減る仕組みになっているためです。
しかし、高齢の親が支援や介護を必要とする状態なのに「退院」を急かされると、家族は「どうしよう、誰が看るの?」という問題を突きつけられることに……。
このとき時間的猶予がなく、情報もないまま、「ええい、ままよ」とことを進めたことで大きな落とし穴がハマってしまって……という事例は後を絶ちません。
大失敗したタダシさんのケースを紹介します。
脳梗塞で倒れた母
タダシさん(55歳:仮名、東京都在住)には故郷岡山で1人暮らしをする母親(85歳)がいます。3年半前のこと、母親は脳梗塞で倒れました。早期発見、治療が功を奏し、リハビリ病院に転院後、不安定ながらも杖をつけば1人で歩けるところまで回復しました。
「回復したとはいえ脳梗塞は再発しやすいと言われました。それに、いかんせんおぼつかない足取りで……」
タダシさんは母親を実家に1人で戻すことはできないと考えました。かといって、東京のタダシさんの自宅に呼び寄せるのも現実的ではありません。
母親の部屋を用意することはムリだし、百歩譲って連れてくることができても、共働きで母親を看ることなどできません。