韓国の若者達も、日本と似た――ともすれば日本よりも強い抑圧を社会から強いられている現状がある。若年層の体感失業率は25%を超えているというし、女性やマイノリティに対する差別もまだまだ熾烈なものだ。
そんな状況下にありながら、自分たちの欲しいものを自分たちで作り上げようとする韓国の若者たちのクリエイティビティに、意識的にも無意識的にもシンパシーを感じたり、引き寄せられてしまう若者たちも多いのではないだろうか。

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大人たちが「韓国のどこがいいの?」と眉をひそめるほど、若者たちの中では韓国が「自分たちだけのもの」になっていく。若者たちの信ずる「韓国」は、「過去の歴史」の中ではなく、「今自分たちが向き合っているカルチャー」の中に存在しているのだ。