2019.11.20
# IoT

DX時代「セキュリティ人材」を持たない企業は死滅する

「7pay」をもう笑えない
松澤 伸一 プロフィール

20万人足りない

ではセキュリティ人材は現状どのくらい足りていないのであろうか。2016年の経済産業省による調査結果※1においては、セキュリティ人材の数は2016年の時点で28万人と推定され、その当時で13.2万人と大幅に不足していると報告されている。さらに、これは一過性のものではなく、2020年には不足人数が20万人まで拡大すると言われている。

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次に、不足しているセキュリティ人材の内訳を見てみよう。先程の調査結果では、IT企業に所属している人材で5000人、ユーザ企業の情報システム部門に所属している人材で4000人、それぞれ不足していると示されている。つまり、IT企業やユーザ企業において、セキュリティ業務を専門に実施している人材はそれほど不足している感じはない。

ユーザ企業の情報システム部門以外の事業部門においてはどうだろうか。事業を行うためにITを利用する中でセキュリティを確保できる人材については、31.7万人必要とされているが実際にはその内の19.3万人しか存在しておらず、12.4万人不足しており、これは必要数の6割しか満たせていないことになる。

こういった、必ずしもセキュリティ業務を専門としていないが、日々の業務の中でセキュリティの管理や対策を行う人材は、プラスセキュリティ人材と呼ばれている。DX全盛時代においては、情報システム部門だけでなく、事業部門が自らのビジネスに直結したサービスやシステムの開発や運用に関わることになることから、組織にとって獲得がより重要かつ急務なのは、このプラスセキュリティ人材なのだ。

※1 経済産業省「IT人材の最新動向と将来推計に関する調査結果」(平成28年6月)

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