メニューを考える際は、ついつい夜ご飯を中心に考えてしまいがちですが、毎日お弁当を作るなら、考え方を逆転させたほうがうまくいきます。つまり、お弁当のメニューを、1週間メニューの中心にして考えるのです。理由は以下の2点です。

① 朝のほうが夜より時間がない。
② 夜ご飯用におかずを作ると、小さなお弁当箱に詰めるのは大変。考え方を逆転させて、おかずはお弁当用に小さく作っておくと、夜ご飯用にも使える。

こんなふうに考え方を転換させると、メニュー選びが楽になりますよ。

今回は、わざと味噌漬けのメニューばかり選びました。これを毎日の夜ご飯にどんなふうにアレンジしていくのかを考えていきましょう。

先程、お弁当用に考えた豚肉の味噌漬けを、ホイコーローにアレンジすると書きました。こんなふうに、一気ワザで豚肉を漬けるのは時間短縮になるうえ、アレンジの味つけを楽に済ませることにも繋がります。

時間のない朝のお弁当作りには、この味つけ済みの豚肉の味噌漬けを焼くだけです。あとはだし巻き卵。残りのサブおかずは、作り置きおかずの中から色味を選んで詰めるだけ。
それくらいなら、忙しい朝でもできそうではないでしょうか?

夜ご飯用の豚肉の味噌漬けも、そのまま焼いて出してもいいですが、ちょっとしたアレンジを加えると、同じ味つけだったものが、別のおかずに変身します。例えばホイコーローです。夜は朝に比べると時間があるので、私が手間をかけたアレンジメニューを作るのは夜だけです。

同じように、一気ワザで漬け込んだ鶏肉の味噌漬けと鮭の味噌漬けについても考えてみましょう。
鶏肉の味噌漬けは、夜はそのまま野菜といっしょにグリルすることにします。逆に鮭は、ちょっと工夫してみましょう。味噌漬けの鮭は、和風のシチューにも使えます。ただ焼くだけでもいいのですが、こんなふうにアレンジすると、まさか同じ味噌だれで漬け込んだものとは思えないメニューになります。

あとは、お弁当用のメインおかずに選んだ鯖とかじきまぐろ。これもカレー味、しょうがソテーなど、お弁当用とは違う味つけにして夜ご飯に出します。こうすると、同じ魚でも違った味わいになり、飽きることがありません