FC東京のキーポイントは浦和戦
では今シーズンに話を移そう。
首位・FC東京のスケジュールは第32節(11月23日)ホーム・湘南ベルマーレ戦、第33節(30日)ホーム・浦和戦、第34節(12月7日)アウェー・横浜戦となる。
まず湘南にはしっかり勝ち切っておきたいところ。曺貴裁前監督のパワハラ問題が取り沙汰されて以降、建て直しに時間が掛かっており、東京有利は動かない。

注目は次の浦和戦だろう。なぜだか、ずっと浦和に勝てていない。2013年9月に3-2で勝利して以降、何と3分け10敗。今年3月のアウェーマッチは終盤まで1-0とリードしていたが、最後の最後で同点に追いつかれてしまっている。
一方、最終節で直接対決となる横浜とは、ここ3連勝中と相性はいい。浦和に勝てば勢いをつけて横浜戦に臨めるだろうし、引き分け以下だとその逆もあり得る。キーポイントは浦和との試合となりそうだ。
2位・横浜のスケジュールは第32節(11月23日)アウェー・松本山雅FC戦、第33節(30日)アウェー・川崎戦、第34節(12月7日)ホーム・FC東京戦となる。
堅守で鳴る松本を崩すのは簡単ではない。それでも6月のホームゲームでは1-0とはいえ、ボールを支配して攻め立てる横浜の攻撃には迫力があった。ここはしっかり勝ち点3を積み上げたいところだ。
注目はこちらも第33節の川崎戦ではないだろうか。地力はやはりナンバーワンのチーム。YBCルヴァンカップを初制覇し、リーグ戦も広島、浦和、鹿島と3連勝した勢いで横浜の前に立ちはだかる。
3月の試合は2-2で引き分け。横浜はアンジェ・ポステコグルー監督が就任してからリーグ戦では勝っていないが、攻撃サッカー対決を等々力で制すことになれば最終戦を最高の形で臨めるはず。また川崎は優勝を懸けた2013年シーズンの最終節で敗れ、優勝を逃がした因縁の相手でもある。「川崎突破」なくして優勝の道はないと考える。